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来日の感想
台湾出身。2008年4月来日。
上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻修士課程2年在学中。
趣味は、音楽を聴くこと、旅行、語学。
将来の夢は、教授や翻訳者になること。
研究テーマ:小学校の英語教育における教師の理念とその実践度〜台湾と日本の比較
 
 

私はおととしの四月に日本に来ました。ちょうど桜の咲く時期で、美しいでした。初めての留学で、期待し、早くこの国の全部を体験したいし、全てのことは新奇だと思いますが、親友と離れる苦しさ、一人暮らしの寂しさ、そして言葉が通じないことで困り悩んでいました。今でも桜を見ると、あの時の私を思い浮かべ、言葉で伝えない複雑な気持ちを感じえます。

幸いなのは、私が住んでいる所、三人の留学生も私とほぼ同じ時期に来日しました。しかも皆アジアの国出身なので、すぐいい友達になりました。いつもお互いの家を訪れていました。四人で日本語を勉強したり、母国の料理を作ったり、映画を見たり、遊んだり旅行したりしました。学校と寝る以外の時間はほとんど一緒でした。すごく楽しかったです。もう一つ有難いのは、近隣の日本人や日本語学校の先生方皆優しかったです。日本に来たばかりの頃は、日本語が全然喋れませんでした。そんな私に対し、日本人は煩わしくてたまらない様子ではなく、とても根気強く漢字で書いてくれたので通じました。私は日本人のこうした態度に感動しました。そして、日本語と中国語では似ている漢字があるので、日本語を勉強することは簡単だと思えるようになり、日本に来て良かったと思いました。

いつの間に、今年もう来日の三年目になりました。時が経つにつれて、日本の生活にも慣れてきました。今さまざまな印象も思い出しました。最初来る前に私の考えていた日本は、台湾と大体同じで、言葉と文化だけが違うというものでした。親戚に聞いて、日本人は仕事で忙しく、一日中仕事をしてあくせく暮していると思っていました。

以上のような印象も勿論ありましたが、二年間半経ってしまい、その間に一番深い印象は「速い」という言葉になりました。

日本では時間のスピードが速く流れると思います。仕事でも話すことでも、たくさんの事が、事によると非常な速さで行きました。勿論毎日車が猛スピードで前を走っています。アルバイトの時、皆仕事中はあまり無駄話をせず、仕事ばかりです。もし誰かスピードが遅ければ、怒られると思います。

東京とか繁華街とか、人々は速足で歩いたり走ったりします。特に駅へ行く時、電車に間に合う為に、人々が速足で行きます。

もう一つ深い印象は、日本人が何事も一生懸命で責任を持って仕事をすることです。どこの国よりも礼儀を重んじると思います。些細な事でも、挨拶や御礼を欠かさないところだと思います。朝夕の挨拶とか、人に御礼を言うのが、礼儀です。顔なじみはおろか、知らない人々さえも挨拶を交わします。日本人に聞くと、「これは習慣だ」と言われます。

このような日本人の行動に驚きながら、これからも興味を持って行きたいです。そして、日本人のように、互いに「思いやり」の気持ちを持って、助け合い、いっしょに生きていこうという気持ちを、私も大切にしたいです。

 
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