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奨学生エッセイ
 
 
 
それぞれの世界をつなぐ人を目指す
中国出身/2008年9月来日
名古屋大学 文学部人文学科 3年在学中
趣味:音楽、読書、映画鑑賞、旅行
将来の夢:心理学研究者、大学教授
 
 

昔の自分と今の自分を、比較して考えたことがあるだろうか。

私は昔から自分の気持ちをパソコンやノートに書き込む習慣がある。そして、たまたま書いたものを読んだりする。時間がたつと変わってしまった気持ちや考え方もあれば、時間がたっても変わらないのもある。それによって、自分を分析することは、まるで第三者の立場から自分を見るような感じで、とても面白いと思う。

最近、たまたま、日本に来て一年間くらいのときに、今から見れば、二年半くらい前、まだ日本語学校にいたときに書いたものを読んだ。それは、そのとき、たまたま、中学校三年生のときに書いたものと、高校三年生のときに書いたものを読み直したあとに書いたものであった。三つそろえて、進学試験の追い込みの段階であった(日本に来て、大学入試を準備していたとき)。三つとも、学生時代の重要な時期における私の気持ちであった。

日本に来てしばらくしかたってなかった私は、中学校と高校の書いたものを読んで、何か感じたことがあるような気がして、以下のような文章を書いた。

 

私は変わっているということに気がついた。

日本に来て、もう一年間。私は何も変わってないと、いつも親や友達に言っているが、実は、いつか、体のどこか、心のどこか、何かがひそひそと変わってきただろう。

日本に来て、新しい環境、新しい生活、ありとあらゆるものが新しかった。それに対応するため、特に忙しいこともなかったけれども、なんか慌しく日々を送ってきた。なんとなく疲れる。いつの間にか、何のため今ここにいるのか、分からなくなってしまった。

そして、昔の私が思い出された。

迷えば、ひたすら前に進むことやじっとすることなどしなくて、振り返って見たらどうだろうか。昔の自分を見て、つまり、原点を見て、進む方向も見えてくるのではないだろうか。
人間は変わるものである。そのこと自身が恐れるものではない。その変化が常に起こっているのが知らないことは恐ろしい。

たまに、昔の自分を思い出してみて、そして、迷うときに振り返ってみよう。自分が変わっているということをよく知って、これからどんな変化にも、対応できるのではないだろうか。

 

 

これを読んで、そのときの自分に、感心した。

過去の自分を整理し、きちんと前向きの気持ちで、前に進もうとしていたそのときの自分、自分の気持ちを思い出した。

日本に来ることは、中学校からの夢であった。日本に来られること自体は、私の一つ大きな夢が叶ったということになる。もちろん、つらいときには、もし高校卒業後、私は中国で大学に進んだら、日本に来なかったら、今はどんな生活を送っているのだろう、どんな人と出会って、どんなことをしているのだとう、と夜中に近所の公園で一人で泣いて考えたこともある。しかし、日本でどんなつらいことにあっても、私は後悔しない。自分の選んだ道を歩んでいくことは、とても幸せだと思う。

つらいことでも、流した涙でも、いつかこういうふうに笑って語ることができる。楽しいことだけではなく、流した涙も、留学の一部分、自分の選んだ道の風景だからである。

この気持ちが思い出されて、今の私にもまた勇気付けられた。そのときの自分より、どれだけ成長しているかわからないが、そのときの自分に負けずに、将来の悩みなんか越えてみせるのではないだろうか。

 
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