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人生は自分が主人公〜自分の考え方、思い方を思い切って変える
タイ出身/ 2009 年4月来日
立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部国際関係学科 3 年在学中
趣味:音楽、ダンス
将来の夢:子供のためのNGO 活動
 
 

「タイ人の友達を作りたい!」。一人の女の子の日本人が言った言葉です。それは、中学3年生の時でした。私のクラスに短期留学しに来た一人の日本人の女の子に出会いました。しかし、彼女は両足が不自由で、私は彼女を手伝って歩いたことがあります。自由に動かすことができないのに、留学ができるんだと思った私は、日本という国はどんな国なのかを調べ、少しずつ興味を持つようになりました。タイでは、中学校からの留学の機会は少なく、その上で、手足が不自由な状態になっている人が留学するのは考えることができないぐらいです。最後の日に、彼女がお別れのスピーチを学生全員の前ですることになって、「タイ人の友達を作りたいから、留学を決めた」とタイ語で言って、私はそれを何回思い出しても、まだ彼女の言葉が心の中に響いています。

彼女がきっかけで、私は「もっと日本を知りたい」と考え、日本語能力や日本人の考え方を理解するために、日本に高校からの留学を決意しました。日本で「日本人の価値観」を学び、立命館アジア太平洋大学で国際学生と交流し、人々によりもっと障害者のことを考えてもらうという目標を持っています。そして、留学する機会が少ない障害者たちと交流し、少しでも彼らが日々の生活を頑張れるための力になりたいです。

高校の時から「機会がない人に機会を与える」ということが頭の中にずっと残っています。日本人はどんなに小さなことであっても、気を配り、普通の人も障害者もみんな同じ基準で暮らしていると私は思っています。そのため、両足が自由に動かすことができないのに留学ができるのだという理由がわかりました。大学に入って、私のタイ人の知り合いのことを思い出します。彼はその日本人の女の子と同じように足が不自由です。彼は留学したくても、タイでは日本のように障害者が暮らしやすい環境が整っていないため、「タイ人も日本人みたいにもっと障害者のことを考えるといいな」と考え始めました。

たくさんの国の人との文化交流を通し、それぞれの国の事情を理解できました。しかし、タイと同じ状況で、障害者に対する施策が備えられていない国がまだ多く見られます。特にタイでは、家族から捨てられ、何もできずに道の横に座って乞食になっている障害者たちの姿がよく見られます。そのようなことを減らそうとする私は2つの方法を考えました。1つ目、将来、障害者たちのために働くNGOに参加します。募金活動や障害者の子供たちのために学校を作り、彼らのより良い生活作りに貢献したいと考えています。2つ目は、テレビコマーシャルのようなビデオを作ることです。「家族をよりもっと大切に」というテーマで、日本の障害者に対する良い施策についてタイと比べます。そのビデオを世界中に広め、人々の家族、障害者に対する意識を変えていきたいです。

私はある小学校の交流イベントに英語の先生として参加しました。しかし、私のクラスは、皆英語を理解できず、私の話を聞く人もあまりいなくて困りました。

学生の家族とホームステイすることになり、学生の家族と色々話をする中で、第2の家族になったような温かい感覚を得ました。そこで、子供たちの注目を集める方法としては「笑顔」が必要だとわかりました。笑顔で簡単な言葉とジェスチャーを使い、面白いタイの遊びで子供たちと楽しい経験を作ることができました。短い時間ですが、子供たちは段々タイに興味をもつようになり、逆に子供たちからも体験したことのない日本の文化や遊びを教えてもらいました。最後のお別れ会の時にクラス全員が書いたアルバムをもらい、今思い出してもかけがえのない大切な宝物となりました。日本人は小さいところまで気を配り、全力で物事に取り組みます。私の夢を叶えられる日本。これからはタイと日本の関係をより一層深めていきたいと考えています。

 
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