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奨学生エッセイ
 
 
 
「ダメ人間」について語らせていただきます!
韓国出身/ 2008 年4月来日
東北大学 医学部 6 年在学中
趣味:旅行、食べ歩き、ジョギング
将来の夢:患者に共感できる医者になること
 
 

大学生6年目、日本語学校を含めて留学生としての7年目。気づいたら、もうあと半年で卒業ということがまだ実感できていない。その充実した7年の間、私は積極的にいろんなことに挑戦し、成長することができた。

その中でも、長期休みを活用した海外研修や研究室配属の経験を通し、様々な人々と出会い、自分の視野を一層広げることができた。また、英語をはじめとした外国語能力を向上することができた。私の場合、大学1年のとき、大学間の交換留学プログラムで米国のCalifornia 大学に1ヶ月間、3年のときは学部のプログラムで3ヶ月間、米国のJohns Hopkins MedicalSchoolの研究室に所属し、勉強させて頂くことができた。このような大学や学部主催のプログラムは、経費の一部が大学から支援されるものも多く、大学側が色々面倒をみてくれるので、安心して参加することができた。

もちろん、すでに日本で留学してるのに、また違う国に勉強しに行くことに意味があるのかと疑問を持つ留学生もいるかもしれない。しかし、私の場合、いつも生活している同じ環境から少し離れることにより、自分のことや、現在生活している日本のことをより客観的にみることができた。新しい刺激をいっぱい受け、普段は気づくことができなかったことにもたくさん気づき、自分に不足しているところは見直そうと、いいところはより発展させようとがんばる原動力となった。

また、日本の大学からの交換学生として、一緒に派遣された、また現地で出会う日本人学生ともより深い交流をすることができた。日本の大学では、どうしても留学生として、日本人の学生に一方的に色々世話してもらうことが多かった。しかし、第三国の留学地では、みんなが新しい環境のなかで、同じ留学生としてお互い助け合いながら頑張るうちに、さらに強い絆がうまれた。世界の中での日本のことや母国のことについて朝日が昇るまで色々語り合う機会も多くあり、いろんなことを知ることができた。もちろん日本に戻ってきて何年も経つ今でも、高い向上心や国際的な視野を持つ仲間との交流が続いているのも、海外研修で得た大きな収穫のひとつであった。

そのほかにも、6年間の大学生活を通し、留学生として誰かが私のために何かをしてくれることを待つのではなく、自ら積極的に輪の一員として参加し、ほかの日本人学生と共に共通の目標に向かってがんばってきた。

たとえば、大学のテニス部に入り、部活の練習や大会に出ることにより、同級生だけでなく先輩や後輩との繋がりを広げることができた。テニスは初心者のときをはじめとして、練習も大会も大変なことも多くあったが、勉強の合間のスポーツは気分転換となり、夏合宿や新入生勧誘、追い出しコンパなどの経験は忘れられない思い出となった。アルバイトを通しては、社交的な性格になり、日本語も上達した。東北地方の震災後のボランティア活動でみんなで力を合わせたり、オープンキャンパスや大学祭を仲間たちと一緒に盛り上げたり…長期休みには同級生たちとプチ旅行気分で運転免許合宿に行ったり、青春18切符を利用して鈍行列車で仙台から佐世保まで長い旅に出たり、思いっきり楽しむこともできた。

双日国際交流財団の方々をはじめ、多くの方々や家族の物心両面での支援を頂いたお陰で、より新しい、より広い世界にぶつかり、様々な経験をすることができた。6年間、本当に数え切れない素晴らしい思い出を作り、自分も大きく成長することができた。来年からはまた新しい環境の中で、今までの経験を生かし、さらにいろんなことに挑戦し、より高いところを目指したい。そして今まで応援してくれた皆様に恩返しできるようにこれからもがんばっていきたい。

 
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