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将来の夢
中国出身/ 2014年4月来日
一橋大学大学院 経済学応用経済専攻 修士課程1 年在学中
趣味:スケート、ドラマ、料理
将来の夢:医療機関で働くこと
研究テーマ:薬品規制政策が薬品開発企業に与える影響
 
 

私は大学では日本語を専攻していました。大学の四年間に日本の歴史、文化、習慣などについてすこしわかるようになりました。おかげで実際の日本の姿を自分の目で見たくて、大学卒業の際、思わず日本に留学することを決めました。最初は言語学校で日本語の勉強を続けながら、大学院の準備をしていました。専門選びについては母の病気がきっかけで経済学、特に医療に関連する経済学を志すようになりました。

なぜなら、薬品は我々普通の国民にとって大切なことです。うちのおじいさんとおばあさんも歳をとって、毎日薬を飲んでいます。中国で重い医療費の負担は一つの話題です。この医療問題をうまく解決するかどうかは今後中国の発展に繋がっています。私の研究のテーマは薬品規制政策が薬品開発企業に与える影響です。中国政府は1996年から今まで、国家発展改革委員会は薬品価格に二十五回も値引きをし続けていましたが、大きな効果がありませんでした。医療機関が実際に医薬品を納入する価格との差が必然的に生じ、医療機関には公定薬価と納入価格との差である薬価差益が制度上存在する仕組みとなっています。過大な薬価差益の存在が医療機関に対して薬剤の過剰利用へのインセンテイブを与えます。中国政府は2010年に実施した定価方法で、原研薬の単独定価の制度を取り消し、ジェネリック医薬の開発を促進しました。しかし、中国では技術の制限で原研薬とは主に外国から輸入した輸入薬です。2007〜2015年の間に世界で約400種類の原研薬は特許の有効期限が切れ、ファイザーを含む外国の大手企業は中国で会社を設定して市場シェアをつかみます。その結果企業間は価格競争を行って、最後に一部の企業は赤字の状況に陥った可能性があります。これは製薬企業の開発に負の効果を与えています。だからジェネリック薬を促進する制度は製薬企業へ効果を検証することが必要です。

研究計画書を書く間にいろいろな調査によって他の国の医療システムに興味を持ってきました。そして今学期、東京医科歯科大学で医療に関する講義を受けました。おかげで日本の保険と病院の知識を身につけました。日本は今、高齢者の問題が重視されていて、積極的に他の先進国の経験を参考としています。気になったのは特に日本だけではなく、アメリカ、インドのことも注意したいです。アメリカでは医療も優れて、素晴らしい学者も多くて、彼らの論文は大きな価値があります。日本の医療システムは中国と同じ時期があり、その歴史を研究したら必ず中国の大参考になります。そしてインドは中国と同じ発展途上国ですが、医薬市場、特にジェネリック薬市場の発展は今世界に注目されています。インドの経験を分析することは中国の問題を解決するのに役に立つと思います。

私は将来、日本で何年か就職してからいろいろな国に行くつもりです。各地域の医療現場のことを知り、専門家と交流して、豊富な経験を積んで中国の医療問題を解決するために、その一員として働くことを目指しています。中国には正直に言えば、暗いことが多くあり、人の提言を政府が採用するまでには何年間、何十年間もかかると思います。医療問題は特に厳しい状況に陥っています。しかし、一人一人の努力は絶対に無駄にはならないと思います。実は中国より医療条件の低い国と地域も多くあります。自分のできる範囲でうちの母、自国だけではなくできるだけ世界中多くの人を助けたいことが私の夢です。

 
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