ホーム サイトマップ
ホーム 財団案内 財団ニュース 助成案内 よくあるご質問 お問合せ
助成案内
助成事業について
助成実績
助成募集要項
奨学生エッセイ
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
2007年度
2006年度
 
奨学生エッセイ
 
 
 
イラン、長い歴史と多様性の国
イラン出身/ 2010年1月来日
東北大学大学院 医学系研究科 細胞治療分野所属 博士課程2 年在学中
趣味:旅行、ハイキング、読書、外国語学習
将来の夢:効率的なドラッグデリバリーシステム(体内の薬物伝達システム)の発明に貢献すること
研究テーマ:網膜疾患治療のために注入可能なナノシートの開発(Development of Injectable
                    Nanosheets as Promising Drug Delivery Systems for Retinal Disorders)
 
 

私は5年前にイランから日本に来ました。イランは「ペルシア」という別名でも知られている国です。

日本に来て驚いたのは、ほとんど日本人がイランのことをあまり知らず、イランとは雨や雪や森林に縁がない「一面の砂漠」で、アラブの国だという誤った印象を持っていることでした(これは、海外に住む日本人が、「日本にはサムライやニンジャがいるのですよね?」と聞かれて驚く感覚と似ているようです)。

ですから私はここで、母国イランについて少し紹介したいと思います。

イランは、豊かで華やかな歴史を持つ国です。世界最古の文明国家のひとつとして発展し、紀元前550年にはキュロス大王(Cyrus the Great)が大帝国「アケメネス朝ペルシア(Achaemenid Empire)」を創設し、最盛期を迎えました。

イランの面積は日本の約5倍で、中東で2番目、世界で18番目に広く、人口は約8,000万人です。国民の3分の2が25歳以下で、若者が多いのが特徴です。世界の中でも山が多い国で、アルボルズ(Alborz)山脈にある高さ5,610メートル(1万8,406フィート)の「ダマーヴァンド山(Mt Damaza)」が国内で最も高い山で、13か所もスキーリゾートがあります。

日本人の多くが「イランには森林がない」と考えているのとは異なり、国の北側は「ショマール(Shomal)」と呼ばれる熱帯雨林でおおわれています。しかし、高い山々が雨雲をさえぎってしまうため、国の東側と中央北側には大きな砂漠が広がっています。

国民の大部分が(アラビア語ではなく)公用語のペルシア語を話します。2000年の間、ペルシア語は知識人の言語であり、宗教の言語であり、民衆の言語であると考えられてきました。

イランの芸術も、世界で歴史的に最も豊かな遺産として認められています。建築物、絵画、織物、陶器類、カリグラフィー(書道)、金属加工や石材加工など、学術分野の指針となるような素晴らしい技術も多数あります。カーペット織物が、ペルシアの文化と芸術、ハンドメイドの技術から生まれる優れた作品であることは、誰でも知っていることでしょう。イランでは、おもに「ペルシア歴」という公式カレンダーを使用します。3月21日に「ノールーズ(Nowruz)」という正月から1年が始まります。13日間続く新年のお祝い期間に、人々は親戚や友だちと会い、ホームパーティを開いたりピクニックに行ったりします。

イランの料理はとても多様で、隣国にも影響を与えたとされています。各地方に違う料理があり、伝統メニューにはそれぞれ独特な特徴があります。おもなペルシア料理は、米と肉や鳥、魚、玉ねぎ、野菜、ナッツ、ハーブなどを組み合わせたものです。私が一番好きな料理は「ケバブ」で、ケバブも肉の種類や料理方法がたくさんあって形もさまざまです(イランをあまり知らなくても、ケバブを知っている日本人は多いかもしれませんね?)。

最後まで読んでいただきありがとうございました。私の文章が、みなさんの質問の答えになり、イランについての間違ったイメージや知識の訂正に役立てばいいと思います。

イランの人々はホスピタリティにあふれ親切で、異文化について学ぶことにとても興味を持っています。イランを訪れたいと思う方がいればぜひ実際に旅行して、地元の人々の温かい心からの歓迎に触れてみてください。

 
| 次のエッセイ
 
ページのトップへ
   
ご利用条件 個人情報保護について Copyright (c) 2003- Sojitz Foundation. All rights reserved.