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奨学生エッセイ
 
 
 
日本留学とアニメ
パキスタン出身/ 2015年10月来日
東京工業大学大学院 情報理工学研究科 修士課程1年在学中
趣味:料理
将来の夢:自分の会社を持つ
研究テーマ:深層人工ニューラルネットワーク
 
 

私は1年ぐらい前にパキスタンから留学生として日本に来ました。パキスタンと日本の間では車などの商売しか特別なつながりはありません。その状況で営業関係以外の人は来日を希望するのは珍しいことです。例えば学生は留学する場所を選ぶ時やっぱり欧米やオーストラリアなどに決めます。私が逆に日本を選んだ理由はさまざまなきっかけで日本の特別なアニメ文化に触れたことです。

私は8歳の時、スーパーファミコンでゲームをやるのが趣味でした。その際日本産のロールプレイングゲームのいろんなタイトルが手に入りました。それらは美しいキャラデザインと音楽と面白そうな話の良くできたタイトルでした。ただ言葉は日本語ばっかりでした。8歳の私には日本語の文字がまったく分からなくて、キャラの表現と動きを見て何とか話の流れを推測することができました。いろんな実験をやってゲームのやり方とメニューボタンの使い方も理解して、気になったタイトルのいくつか最後まで完成することができました。それは日本語との最初の出会いでした。

11歳の時、パキスタンのあるテレビ局で人気アニメシリーズの幾つかが放送されるようになりました。キャラの話は英語に翻訳して歌はそのまま日本語で放送されました。日本語がまったく分からない私は歌詞の意味を理解できなかったが、それでも元気なアニメ歌が気になった。特にその時の人気アニメ“デジモン”にある歌手“和田光司”のポップ歌が好きでした。いろんなアニメを見て日本語の歌が好きになったうえ日本にも興味を持つようになりました。その際初めて日本語を習ってみたいなと思ったが学校のスケジュールで難しいことでした。

やっと大学に入った時、少しスケジュールがあきましたので、カラチの日本大使館の日本文化センターで行われる日本語授業に入りました。授業料も安かったし先生も優しかったので、大使館で4年間ぐらい楽しく日本語の勉強をやり続けました。学部3年生の時、日本政府からの交流プログラムに参加するきっかけで、初めて日本を体験する機会かありました。その2週間のプログラムで感じた日本に関する感想は以下の通りです:

“日本はアニメの世界とはまったく違うけれど似ている点もあります。日本人は普通に優しくて謙遜な人だと感じました。日本は欧米のような先進国なのに自分の基本的な文化を大事にしています。それは日本の一番いいところだと思います。西と東のいい点を含めたそういう社会は世界にはあまりない。”

交流プログラムが終わった後、私は一度日本での留学を経験してみたいと決めました。そのため学部4 年生の時日本の大学に修士課程の申し込みをしました。インターネット面接と書類調査に合格して入学ができました。今までの日本で暮らした1年間は想像以上に良かったです。さまざまな良い経験を重ねて日本留学を選ぶのは間違いないと感じています。

顧みると私が日本留学の道を選んだのはアニメ文化の影響のおかげだと言えば間違いではないです。アニメと漫画などは日本の唯一の文化であります。現在そのポップカルチャーは、パキスタンと同じに世界中でたくさんの国々に広がっています。逆に人口減少問題のせいで日本自体ではアニメと漫画産業は悪くなっています。

日本はアニメ産業を国際的にプロモートして、その作品の輸出をちゃんと支えるのは良い行動だと思います。それでアニメを製作する会社の収入も増えるし、その上日本の国際的なイメージももっとあがるかもしれません。そうしたら日本で働いてみたいとか日本留学を体験したいとかそういう考えを持つ人がもっと増えるはずです。

ところで、子供の頃のゲームを現在の日本語能力を使ってまたやってみたのですが、まだあまり読めなかったんです。日本語と漢字は本当に難しいですから、これからも頑張ります。

 
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