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奨学生エッセイ
 
 
 
教育を通して日本を発見する経験
ウズベキスタン出身/ 2012年9月来日
神戸大学大学院 法学研究科 博士後期課程2年在学中
趣味:読書と旅行
未来の夢:社会に役に立てる人になりたい
 
 

どこに留学することにもかかわらず、海外における勉強と生活は素晴らしい人生学校になると思う。それは、自国と異なる文化を体験する機会を与えるからである。世界で最もユニークな文化・歴史を持っている日本での勉強と生活はさらに印象深く面白いと考える。日本の文化やライフスタイルのユニークさにはいくつかの特徴がある。それらの一つだけを言うと、日本人が西洋人に比べて「私」ということばを使用することはめったにないと感じた。ちょっと言い過ぎかもしれないが、実はそれが東洋の哲学、日本の考え方、謙虚さ、責任など、多くのことを表す。日本の異なる文化・生活によって、物事に対する視点が少し変わったり、やはり勉強になったことがたくさんある。それ以外には、日本人の友達ではなく、いろんな国から来た留学生とも友人関係ができ、国際的な雰囲気が個人的に大変忘れられない経験となっている。したがって、日本に留学してきたことは非常に良かったと思う。

日本への留学の目的は、日本の経済発展の秘密を学び、その知識を通じてウズベキスタンの経済開発にも貢献することである。特に、日本はどのように事業活動を規制し、どのように短期間で自由経済を達成したかを、日本の戦争後の移行時代の経済政策の特徴を勉強している。ここで学んだ知識のおかげで、移行経済国であるウズベキスタンの経済と法制度の状況を改善するためにどうすれば良いかという課題に集中しながら、ある問題の解決策を提案する比較研究を行っている。

ただし、研究活動が複雑であり、論文を終了するまでに結構時間がかかる。良い論文を書くため、完全に研究に注目しなければならない。世界でも物価が高い国の一つである日本では、適切な資金がないと研究をすることが非常に大変である。特に家族や子供と一緒に暮らす場合には、経済的に困る可能性が高い。この点で、奨学金やその他の経済的支援は、研究者にとって非常に大事である。この点では、双日国際交流財団の奨学金は私に大きな助けとなり、また日本で家族と一緒に無事に生活もできるようになり、さらに研究もより迅速に完了するようになっている。例えば、私は博士論文の原稿を書き始め、第1 章のドラフトを提出することができた。また、奨学金のおかげで、研究のみに集中し、今年の終わりまでに論文の完全版を指導教員へ提供できるように一生懸命頑張りたいと思う。

私は家族と一緒に住んでいるから、研究と同時に家族の面倒も見ている。今年、家族でも二つの嬉しいイベントがあった。まず、今年は私の娘が小学校の1年生になった。次は、今年の5月に三人目の子供が無事に生まれた。その時に、奨学金があることと子供の出産の時の入院費の大部分が日本政府によってカバーされることが大変助かった。また、子供たちのため、日本政府からもらう金融的支援があることに非常にありがたく思った。私はここでお金のことを指摘しているわけではなく、日本の素晴らしい社会的支援制度を焦点に挙げたい。特に、私たちが外国人にもかかわらず、日本人と同じく対応されていることは、大切に考える。私の意見では、日本の教育、医療、社会保障制度、学生支援制度のような条件は、西欧諸国では見つけられないものだと言える。だから、留学生と研究者にとっては、日本は一番望ましい国であることが間違いないと思う。これからも、双日国際交流財団の支援を受けながら、良い論文を書いて日本とウズベキスタンのアカデミックな関係のかけ橋になれるように頑張りたい。

 
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