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私の旅
タイ出身/ 2013年9月来日
筑波大学 生命環境学群4年在学中
趣味:公園で散歩、水泳、言語勉強
将来の夢:世界中の架け橋となる人材になること
研究テーマ:線虫の健康寿命に対する、アルファマンゴスチンの生理機能解析
 
 

来日前の私は、日本の文化や日本語に触れる議会が全然なかったため、日常会話どころか、簡単な挨拶さえできませんでした。国内も国際も、どこにも入学したかった大学に合格できませんでした。ですが、やっと筑波大学に入学できることになりました。これが偶然だろうか、運命だろうか、全然何も分からない自分に聞いて、答えはありませんでした。

確かに、同じところで、ずっと生き続けると、悩むことや心配事が少ないのはもちろん、新しいことやチャレンジすることも少ないものがあります。特に、人間に対して、人生は旅であるとよく言われていますから、来日することに決まりました。私の旅は、出国して日本に来て以来、始まりました。

最初に、英語を話せればどこでも余裕で生活できると思っていたため、日本に来たとたん、ほとんど誰も英語で話してくれなかったので、驚いてしまいました。来日したばかりの時に、驚いたことや苦労したこと、カルチャーショックなどもありました。その時は、自分の世界がこんなに狭いことに気が付きませんでした。

タイで勉強すればいいものをと言われた私、諦めようと思わず、日本での生活はもちろん、どこの国でもいれるようにしたいと思っており、自分の視点を変えました。

どこの国でも、その国の文化ややり方があります。ですから、その国に住むため、その文化を身につけることが必要です。他人を理解できるようになるため、日本に住んでいる私も日本の文化を勉強しなければなりませんでした。学問的なことだけでなく、実用的なことも、いろいろ勉強になりましたが、今まで、あまり分からないこともあります。やはり、難しいですが、続いて頑張って行きます。

尚、来日してからというもの、色々なことを始め、成功したことも、失敗したこともありまして、経験を一杯積んでいます。しかしながら、この人生、二度はないため、苦々しいことがあっても、毎日楽しむことができればいいことにして、やったら悲しくなるようなことをやらないと、ずっと考えています。

現在、私は4年間日本で生活しています。4年間、お世話になった皆様、私は感謝します。まもなく、大学を卒業し、社会人になります。残念ながら、就職が決まったため、日本から離れてしまいます。社会人になるため、今までの雰囲気と全然違うかもしれません。時には、ストレスや嫌なことをされても断れない時もあるかもしれませんが、新しい経験になるのは間違いありません。さらに、終着点のない旅の中に、片道はなく、色んな道があると考えています。自分の性格と合わない道を選んだら、諦めないなら、また戻ってもう一回選ぶことができる気がします。

これから、新しい旅にゆき、また苦労するかもしれません。けれども、私はまだ旅の途中なので、将来はどうなるか分かりませんが、強くなった自分でいれば、どんな辛いことも乗り越えることが出来る気がします。最後に、私の言いたいことは、日本から離れても、日本の寂しい秋、日本の冷たい粉雪、桜の美しさ、日本の夏の匂い、日本で経験したことを忘れず、春の桜のような魅力的で、真夏の太陽のようなキラキラした笑顔で、紅葉のように周りの人を幸せにして、粉雪のような繊細な心を持って、この人生を続けて行きます。

 
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