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百歳人生に向けて
中国出身/2013年9月来日
北海道大学大学院 法学研究科 修士課程卒業
現職:Houselife株式会社 日本民泊・ホステル運営
趣味:旅行
将来の夢:世界一周する!
 
 

100歳まで生きることが普通になっていく時代に、私たちが充実した一生を過ごすために必要な考え方とは何ですか? リンダ・グラットン氏が著書『LIFE SHIFT ─ 100年時代の人生戦略』で取り上げ、世界中で話題になりました。長寿命化、すなわち人生100年時代の到来です。

人の寿命は毎年伸び続けていますが、このまま伸び続けた場合、今5歳の子供たちの平均寿命が、100歳に到達するだろうと言われているのです。この著書を読んで、すぐ30代近くで特にマネープランを立てることもなく生活に追われている私自身、「将来どうなっちゃうの?」と不安になりました。一人の生活者が長期的な視野に立ち、生活や人生の設計を見直すという意味で、大事なテーマだとは思います。

現在の3ステージ制の人生とは、教育、仕事、引退(老後)の3ステージを生きる人生です。だいたい22歳くらいまでが教育で、60歳〜 65歳くらいまでが仕事、そしてそれ以降が老後ということになります。ですが、リンダ・グラットンはこの3ステージ制の人生は今後なくなり、マルチステージ制の人生へと移行すると述べています。つまり、平均寿命が継続的に伸びているのだから、人生のステージに対する認識の枠組みを変更しなければいけない。今後は学校教育、仕事、引退という直線的な人生だけではなく、生涯に複数のキャリアを持つ「複線型人生」が求められます。「複線型人生」には、三つの新しいステージがあります。それは、旅をしたり、経験を積んだりして社会の見聞を広める「エクスプローラー」のステージと、キャリアを外れ、自分で職を生み出す「インディペンデント・プロデューサー」のステージと、同時にいくつもの活動に関わる「ポートフォリオ・ワーカー」のステージです。また、各ステージの間にそれぞれの移行を繰り返す可能性も高いです。

そのため、これまでの「ロールモデル」が通用しなくなっています。自分でプランニングする事が重要になります。20代でスキルと知識を身につけて、その後は再投資なしでキャリアを生き抜く事が難しくなります。移り変わりの激しい時代になると、その時代に適応するための自己投資が生涯必要となります。

マイホームや現金や銀行預金といった「有形資産」だけでなく、目に見えない資産の「無形資産」が重要になります。もちろん有形資産のお金も大事ですが、私たちはたいてい、やさしい家族、素晴らしい友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的な健康に恵まれた人生を「よい人生」と考えるからです。この無形資産は、「生産性資産」、「活力資産」、「変身資産」の3つに分かれます。

まず「生産性資産」は、仕事に役立つスキルや知識と、仕事につながる人間関係や評判といったことです。次に「活力資産」は、健康、友人、愛など、それぞれの人に肉体的・精神的な幸福感と充実感を持たせ、やる気をかきたて、前向きな気持ちにさせてくれる資産です。そして「変身資産」は、人生の途中で、新ステージへの移行を成功させる意思と能力のことです。

今は、勉強が若いうちだけやれば良いという時代ではなくなってくると言えるので、「人生をどのように過ごすか」というプランニングは非常に大事になると思います。とはいえ、100歳まで生きると仮定して、今後の自分の人生をどのように設計していくべきなのかと問われると、答えを出すのは極めて難しい。まずは自分の生き方、これからの在り方を見つめ直すことから始めてみよう。でも、将来を見通してしっかり準備すれば、長寿を厄災ではなく恩恵にできると思います。

 
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