「ねぇ、家に中学生の子が来た!」とおばちゃんがお兄さん、お姉さんたちに知らせた。これから1年間ホームステイする私に対する最初の印象はそうらしいだった。時をさかのぼってもう6年前の話だった。当時私は大学4年生で、交換留学として初めて日本に来た。学校間の交流プログラムの一つでホームステイすることになった。
親元から離れて初めて海外に来たのである。習慣、そして今までの生活と違って、すぐ溶け込むわけではなかった。「おばちゃん」から「おばあちゃん」に発音が間違ったり、大阪弁のおっちゃんの話がよくわからなく、国へ帰るまでおっちゃんの話を必ず理解できることを目標にしたこともあった。でも最初から親しみ感を与えくれた。初めて会ったとき「カワイイ」と言いながら、抱きしめてくれたホストファミリーのおばちゃんの姿が忘れられない。
1年間があっという間に過ぎた。日本の文化、日本社会の人間関係、家族間の関係、日常生活など、実際一緒に暮らさないと得られない知識と体験が得られた。
現在は神戸にある大学に通っているが、おっちゃんとおばちゃんのお家は日本で私が一番落ち着くことができるところである。うれしいことがあるときも、悲しいことがあるときも、困っていることがあるときも、何でも気楽にしゃべることができる。いつも聞いて、時には励まして、時にはしつけしてくださって、私の第二の家族のようです。留学生の私たちがホストファミリーに一番強く求めるものは、美味しい食事でもなければ、立派な家でもなく「自分を歓迎してくれる心だ」と思われる。
実は1年の交換留学が終わって、一旦国へ帰った。4年前また日本に戻って、進学するかどうか決定を出す時、自費留学の大変さは十分わかって、そして自分が本当に何をやりたいか、将来どんな仕事をしたいか、いろいろ迷った。よく反対されて、出発の当日に航空券のキャンセルまでしたが、その時おっちゃんとおばちゃんからいろいろアドバイスとご支援くださった。その上、一番大事なのは日本人と日本の「美しさ」をホストファミリーから勉強できて、決心を強めたのである。
この写真はおっちゃんとおばちゃんの還暦お祝いパーテイーで先月撮った写真である。私がホームステイした時、早く孫の顔をみたいといつもお兄さん、お姉さんたちに言っていたおっちゃんとおばちゃんは今孫3人がいる。孫たちを可愛がっている幸せな笑顔が素敵である。いつでも元気でいらっしゃるよう祈っている。
日本に来て何が一番よかったかと聞かれれば、大阪のおっちゃんとおばちゃんの家族に来たことだと私は答えると思う。
|