私は東洋医学について勉強していましたが、東洋医学と国際保健は病気を予防する面で共通点があると思い、専門的にも国際的にも通用できる学位を取得するために日本に来ました。気が付けば来日して7 年になりました。
現在、私の在籍している研究室は多類多様の国(China, Malawi, Egypt and Sri Lanka) や職業の学生が集まり、日本語と英語が入り混じる国際色豊かで他のどの研究室よりも国際化が進んでいます。最初は基本的に会話が英語である環境は戸惑いましたが、今はこの恵まれた環境を楽しめるようになりました。ほとんどが英語でおこなわれる講義により精進でき日々充実しており、英語力も上達していることをうれしく思っております。それに伴い、異国文化に触れ合う機会が多く、大学生活においてもお互いに協力し合いながら生活を送っています。母国を離れて異文化の環境で研究室の皆さんに助けられながらここまで来れたと思います。このように日本に留学し、日本人のみならず世界の研究者と交流や様々な情報交換の場を与えられています。国内外問わず他の研究機関における研究に直接参加することができることは、国際的な感覚や能力が身につくことはもちろん、これからどんな道にも進んでいけることを確信しています。
私の研究テーマは「スリランカの高齢者における介護に対する認識に関する研究」です。高齢化は、日本のみならず、世界全体で急速に進展している。世界人口に占める60 歳以上の高齢者は、2000 年には11%であったが、2050 年にはその2 倍の22%になると推測されている。つまり、2050 年には、高齢者数が20 億人に達する見込みである。アジアで日本、韓国に次いで高齢者割合が高いスリランカとなっております。現在研究のためにフィールドに出る機会をいただきスリランカに行ったのもはじめてでした。また新しい環境の中でスリランカの友人達と共に学び、共に考え、共に笑った日々でした。毎日初体験していた私に何でも面白かった。スリランカとモンゴルは途上国の一つである面で共通点が多いことを感じていました。
いつか何かの橋になれることを祈願し、このような日本や海外での留学の経験を生かして、日本とモンゴルの両国の高齢者に関する研究者たちと協力を持ち続けて途上国の高齢化の介護に対する解決策に少しでも役に立てたらと思っております。
その上、日本人は私にとって大きな存在です。私が思う日本人は常に自分よりも相手を真っ先に考える、日常生活の常識である時間や法律決まりごとの遵守、まじめさ、ものを大事に使うことなど、この素晴らしい日本人の特徴をモンゴルに広めることができればこの上ない喜びであります。そして日本語の表現力はとても細かく深いため他のどの言語よりも豊かだと思います。もっと勉強していきたいと思います。
振り返ると日本でたくさんの出会い、学ぶ力、思慮する力、そして、夢見る力など、様々な思い出でいっぱいの私です。 |