私は、大学時代に自動車会社で一年間のインターンシップ経験があります。その際、「日本の自動車はガソリン使用量が少なく、デザインもよい。安全性も高く、アフターサービスも世界一」という話をよく聞いていました。それ以来、日本に対して強い好奇心を持ち、毎日帰宅しては「日本」をキーワードに日本の様々な先進技術、ノウハウを調べました。その中でも、「次世代自動車」という言葉に強く惹かれ、この次世代自動車技術を中国へ導入すれば、双方にとってもメリットのある事業になると考えました。環境問題の悪化と自動車保有率がまだまだ低い中国は、日本の自動車会社にとっては大きな潜在能力があるはずです。そして事業拡大を通し、途上国の発展にも貢献できると思います。一方、そうすることで私を育ててくれた中国に対しても、持続可能な社会へ向けて大きな一歩を踏み出すきっかけにもなるのではないでしょうか。
このような思いを実現したいと考え、私は日本の大学院への進学を決意しました。しかし、実際に日本に来て多くの情報と接し、「現在の中国の喫緊の問題は環境汚染問題である」ということを意識しました。PM2.5、食品添加物や森林減少など、様々な問題の解決が急務です。一つの国にとって最も重要なもの、それは経済発展ではなく国民の健康であると考えます。以上の背景から上智大学大学院地球環境学研究科に入学し、環境先進国としての日本の環境問題を学び、将来的には中国や途上国の発展に寄与したいと考えています。
想像と現実の間でいつまでも予想以上の距離があるのですが、自分も例外ではありませんでした。大学院に入ったばかりの時に「このような辛い時間はいつか終われますか?」ということをよく考えてしまいました。時間を経て、どんどん院生の生活に慣れてから、研究方面、課題方面の困難が潮のようにきました。そのような状態を形容できる中国にある言葉は「一波未平一波又起」です。日本語で簡単に説明すると「困ることが次から次へ来る」ということです。
今まで私は一年間半の大学院生活を経て、いろんな困難から大きな啓示を得ました。それとともに、自分の体得をしっかり纏めました。「やらなければできるかどうか誰にもわからない。それでもチャレンジすることに意義があり、また、成功できなくてもいい経験になるだろう」と「やればできる、努力すれば夢は叶えられる」ということを身をもって学べたと考えています。もちろん私達はなんでもできるわけではない普通の人間ですので、分からないところがたくさん出てくるかもしれません。しかし、私はある物事をする時の難易度はその人の態度によって決まると思います。「絶対にこの技術を身につける」という謙虚な勉強の心を持てば、何事にも予想より良い結果が得られます。
それ以外にも、いつまでも「問、訪、試」という3 つの動作をきちんとしなければならないと思います。「問」:温故知新、「訪」:沢山の人、未知の世界と知り合い、人脈を広げながら、視野を広げていくこと。それは「試」の基礎でもあると思います。「試」:「問」を通じて新しい知識を意識して、「訪」まだ開発しないフィルードを発現し、「試」失敗を怖がらないように、意識した知識を新しい領域へ導入します。以上3つの研究、勉強方法の通り、困難にチャレンジし、何回も失敗を経て、本格的な人生のプロフェショナルになろうと思っています。したがって、失敗は怖くはありませんが、一番怖いことは失敗の経験がない人生ではないでしょうか?
もっとたくさん挑戦して未知な世界へ行きたい私は、将来の夢として、積極的に国際舞台で活躍しながら、今まで日本で学んだ知識、技術力、前向きな考え方、伝統的な美しさ、そして文明の明るさを結び付けたい、世界の隅々まで持って行きたいと考えています。多くの人に日本の力、生活の喜びを肌で感じてもらい、日本の技術を更に幅広い国家・地域・業界へ導入したいです。そして世界全体の豊かな社会を構築する一員として、日本の人間力、文化力、影響力、技術力を「おもてなし」として世界に発信したい。それに力を尽くし、貢献したいと強く希望します。 |