ホーム サイトマップ
ホーム 財団案内 財団ニュース 助成案内 よくあるご質問 お問合せ
助成案内
助成事業について
助成実績
助成募集要項
奨学生エッセイ
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
2007年度
2006年度
 
奨学生エッセイ
 
 
 
私の夢
ウズベキスタン出身/ 2011年9月来日
立命館アジア太平洋大学 国際経営学部国際経営学科 4 年在学中
趣味:テコンドー、世界各国の貨幣を集めること
将来の夢:人々の心に永遠に刻まれる人になること
 
 

我々に与えられた人生には限りがあり、いつの日か終わりが来る。しかし、たとえ小さくても世の中の発展に寄与したことは人々の心中に残るだろう。私は子供の頃から人類の生活改善に興味があり、「人を大事にする」という強い意志のもと明るい未来を作りたいと考えている。私はこのような目標を胸に歳をとるまで努力を継続し、人々の心に永遠に残り続けたいと考えている。

私はソビエト連邦が崩壊する直前の時代にウズベキスタンで生まれた。当時の母国は社会主義国家でありソ連崩壊後は景気が一気に悪化した。社会問題として水道や電力問題、教育や医療の地域格差など様々な問題を抱えていた。私はこのような時代に生まれ両親や祖母と共に貧しく不自由な環境で暮らしていた。祖母は私が少しでも元気に豊かな生活ができるように毎日工場で働いていた。しかし、私は祖母が夜遅くまで働いていることを知った時自分が何もできず悔しい気持ちになり、私も少しでも手伝いたいという思いからバザール(市場)でジュースを売ってお金を稼ぎ始めた。

この頃から、私は早く社会人になり祖母らに豊かで安心できる生活環境を与えたいという高い目標を持ちながら学校に通っていた。数年後祖母が亡くなり私の人生が終わったと思うほどショックを受けたが、祖母と同じように貧しい人々が母国には多くいるため、彼らの生活を良くしたいという気持ちをより強くした。それから数年が経ち、母国の経済の専門学校と大学を卒業し、現在は日本の国際的な大学で多国籍な留学生と共に引き続き国際経営学を学んでいる。様々な国籍の友人ができ、彼らの母国もまた多くの市民が水や電力などのインフラ、教育や医療環境が整っていない地域で不自由な生活を送っていることを知った。

大学卒業後は日本の大手グローバル企業に就職し、一社員として世界を舞台に活躍できる人材になれることを考えている。そこで日本の技術や製品を全世界に提供することに力を入れ社会に貢献したい。特に、母国を含めた発展途上国の市場で勝ち抜く戦略を立案することでグローバル展開に寄与できるよう努力したい。そのために、まずは入社から3年間は現場で製造の全過程を見て基礎知識を得たい。その上で、生産管理や財務など他の業種にも挑戦して経験を積みたいと考えている。また社内教育制度を生かし将来的な海外勤務に向け自分磨きをしたい。退職後に帰国した際は、故郷に日本語学校を設立し日本に留学を希望する後輩達に私のこれまで経験を共有すること。そして、彼らが留学してから就職するまでの道筋を示し、日本を軸に世界で活躍できる人材を育てることが私の夢である。

 
| 次のエッセイ
 
ページのトップへ
   
ご利用条件 個人情報保護について Copyright (c) 2003- Sojitz Foundation. All rights reserved.