私は昨年9月、新潟県にある国際大学・国際経営学研究科に入学し、日本での大学院生活を始めました。その前は金融危機後の2010年、まだ経済回復途上のアメリカの大学から奨学金を受け、アメリカに留学しました。最初はアメリカで経済原動力の強いテキサス州の大学で勉強し、その後イリノイ州の周辺部にある教養大学に転校して卒業しました。アメリカの豊かなところも貧しいところも両方体験した私は、世界最強の国と言われているアメリカの貧富差の大きさに吃驚しました。それで私は大学で専攻している経済学の重要性を認識しました。
大学4年の時、私は就職活動で大変苦労しました。深刻な景気後退に陥っていたアメリカでは、留学生のための就活機会も激減していました。「日本に行って、新しいチャンスを掴もう!」、大学で少し日本語を勉強した私はそう思いました。しかし、英語で授業を行う国際大学の入学許可書を手にした私と私の家族は、日本留学の費用調達に悩みました。幸いなことに、国際大学から推薦された双日国際交流財団から支援の手が差し伸べられました。双日国際交流財団からいただいた奨学金のお陰で、ついに日本留学の夢を実現することができたのです。
日本に来てまもなく、私は日本語の言葉の壁に苦しみ、国際大学ではいつも日本語の代わりに英語で他の人と交流していました。しかし、勇気を奮い起こして日本語を使って日本人と毎日のように話すように努めました。主に金融学と経営学を勉強している私は、積極的に日本語の授業を受け、自分の日本語能力を伸ばそうと努力しました。さらに、この夏休みを利用して、みずほ銀行の中国営業推進部と野村證券のグロバール・マーケッツの企画部の両方でインターンをしています。金融に関する専門知識を豊富にしながら、ビジネス対応の日本語能力を伸ばしています。来年卒業したら、日本あるいは香港の大手証券会社に就職したいと思っています。1929年のアメリカの金融危機も、1980年代末の日本のバブル崩壊も、そして2008年のリーマン・ショックも、その原因は株市場や不動産や会社に対する価値評価に大きな問題があったからだと思います。従って、私は財務諸表分析を研究したいと思っています。このような分析に基づき、将来は証券会社または投資グループで他の会社の投資価値を見出し、社会に価値あるテクノロジーと産業に力を入れて出資し、経済の健康的な発展に微力ながらも貢献したいと思っています。 |