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奨学生エッセイ
 
 
 
日本留学を志望した理由
米国出身/ 2010年8月来日
九州大学大学院 工学府 都市環境システム工学専攻 修士課程2年在学中
趣味:武道、ドラム、料理
将来の夢:世界中を旅する
研究テーマ:高効率的なエネルギー消費とエネルギーの安定供給の要素を検討する
 
 

私は、アメリカ合衆国のニューヨーク州にあるコルゲート大学で政治学と日本学をダブル専攻する学歴を持つ。政治学を専攻し、主な3教科である国際関係学、政治理論学、比較政治学の勉学により「International Political Economy」というコースに挑戦し、在学後半には、政治学や経済学に更に興味を持ち始めた。その間に、「Energy and Sustainability」というコースを通じて、科学・社会・経済面から色々な環境・エネルギー・循環型社会等のテーマを検討し、在学4年間に一番奮起した授業となり、将来は環境とエネルギーを巡る勉学研究に励むことを考え始めた。更に、日本学のカリキュラムの下で、日本語・歴史・古典学・動画とメディア・現代社会等を広範囲に学んだ。3年生の時には、留学生として本州・四国・九州・小笠原諸島を訪れ、日本文化のレポートを書き、日本語の勉強にも励み、人生の貴重な体験をした結果、日本で就職することを決心した。

大学卒業後、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により、教育委員会の英語教師として福島県いわき市に移住した。1年も経たないうちに、東日本大震災が起こった。その瞬間には小学校の卒業お祝い式のために体育館で先生方と6年生全員と一緒に集まっていた。それからの一週間はテレビで福島第一原発事故のニュースに釘付けにされた。4〜5月は学校が臨時休校となり、市民の皆さんと一日中海岸沿いの豊間・江名・四倉周辺で瓦礫処理活動したこと等も、震災直後からの一瞬一瞬の全てを鮮やかに覚えている。

その頃、生活に直接影響を及ぼした輪番停電や政府の節電対策から、日本のエネルギー発送電制度やエネルギー政策や再生可能エネルギーを個人的に研究し始めた。脱原子力を地元に生きている私は、再生可能エネルギーを調べておりました。しばらくして、 設置計画やいわき市を拠点とする福島浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の作業開始を知り、研究意欲が増し、研究範囲は洋上風力に移った。研究テーマに関係ある地域から離れないように、日本の大学に入学することを決めた。日本語で研究したり、大学院進学の準備をしたりするために、日本語の研鑽に努めた。

いわき市、福島県、東北地方、日本全国の復旧・復興へ貢献するために一生懸命研究する。国際的に高い評価を受けている九州大学は理想的である。九州大学大学院工学府の学際的な教育課程を学習する機会や、秀逸な教授の方々の指導の下で勉強する機会や、進歩的且つ独創的な研究をする機会も千載一遇である。特に、都市環境工学・エネルギー経済学の研究分野は私の研究に関連するので、カリキュラムの講義と授業で基本的な知識を身に付け、複雑な環境工学・エネルギー経済のテーマを把握し、研究活動の向上のために学んだ内容を役立てる。自己研鑽はもとより、教授諸氏の知見とご指導により、研究範囲や具体的な研究方法や進み方を最適なレベルまで調整する。

いわき市や福島県との絆を忘れず、知性を養い、住民として被災された地方を援助するために現実的・学究的な研究論文を書くよう努める。修士コース卒業後は、日本で博士課程に進学するつもりである。日本人社会に身を置き、日本語や日本文化を吸収しながら、外国出身者として、九州大学の国際化(異文化・価値観等)の一助に寄与できれば幸いである。

 
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