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奨学生エッセイ
 
 
 
ここにしか咲かない花
中国出身/ 2011年5月来日
一橋大学大学院 商学研究科 博士後期課程2年在学中
趣味:漫画、映画鑑賞、アコーディオン
将来の夢:一人前の研究者になること
研究テーマ:IPOにおける利益マネジメントに関する実証研究
 
 

中日両国は一衣帯水の隣国で長い留学交流の歴史を持っています。中日の間は古代から近代にかけて大きな留学ブームが二回あり、中日の文化交流史上に輝かしい一頁が残されていました。子どものころは日本のアニメや漫画に接することによって、日本に対する興味を持ちました。大きくなってからは、日本の政治経済、科学技術、文化等に関する書物を読む機会が多く、日本の悠久の歴史や奥深い文化、戦後の高度経済成長、そして高度に発達した科学技術に対して尊敬の念を感じるようになりました。幼少の頃からの興味に加え、今尊敬を感じるに至り、日本に留学して造けいを深めようと决心したのです。

私が、日本にやって来たのは5年前のことでした。5年前の私だったなら、日本は物凄く素晴らしい国であるとしか答えることができなかっただろう。長いような短いような5年間の留学生活はあっという間。笑顔と涙があふれる日本の留学生活は何より私の一生の貴重な経験でした。初めて日本に来たときはすべてが大変でした。例として食事の習慣から驚きの連続でした。ゼミの熊本出身の先輩に招待され、家を訪ねたことがあります。その時、熊本名産である馬刺しを食べさせられました。中国の地元では動物の生肉を絶対に食べてはいけないという習慣があり、生肉を食べることはそれが20年以上も頭にあった私としては相当の習慣の差でした。しかし、その場で先輩の好意を断ることができず、結局、先輩の親切な目線の元で無理やりにそのまま馬刺しを飲みました(笑)。これより、ある国において禁じられていることが、他の国においては平気でありえるということに気がつきました。異国の文化や習慣は自らの目で見るより、その国の方の目で見ることが大切なことです。僅かなことでしたが、私はこのことによって異文化や習慣を自然に理解するようになりました。

また、留学生活で得られた大事なことはいろいろな人との出会いです。アルバイトとボランティア活動のおかけで、私が出会った人は日本、マレーシア、インド、インドネシア、フィリピン、タイなどのアジアの人を初め、米国、イギリス、ロシア、ドイツ、アルゼンチンなどの人まで至ります。お互いに生活の習慣、文化が異なる部分があり、時々言葉上の障害もあるので、意思伝達上において誤解はよく生まれます。しかし、大事なことは、みんなが同じ人間であり、国と言葉が違っても真摯な気持ちをもつならば心は通じるということです。

来日当初はもちろんこんなに長く居残るとは思っていなかったです。大学3 年生の時に「会計」という言葉を認識して以来、その楽しさについつい最終学歴の博士課程にまで来てしまったという感があります。来日当初「伝説の国、日本に行きたい!」という単純な夢から、いつの間に「会計の学者になりたい!」という重くて大きな目標になったのだろうか。日を重ねるにつれてペーパーを執筆する間に知識の重さと興味深さを感じる時ですか? それとも、小さな私でも知識の力で日本、中国、さらにこの世界に貢献することができることを意識した時ですか? 日本、豊饒の地! 豊かな水脈と山系が育む肥沃のこの土地に、創り上げられてきたものは日本人の勤勉の精神と誇り高き日本文化のみならず、私の夢の花びらも、一片一片ゆっくりとひらいていきます!

 
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