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奨学生エッセイ
2020年度
 
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日本に来てから感じたこと
中国・新疆ウイグル自治区出身/ 2018年9月来日
一橋大学大学院 経済学研究科 修士課程2年在学中
趣味:スカッシュ、絵画
将来の夢:アジア経済に貢献すること
研究テーマ:共負担原則における国際貿易中の炭素漏れに対する研究
 
 

日本に来た理由は二つあります。まずは、日本社会は成熟で、精神的豊かさや生活の質の向上を重視します。私は特に日本の文化に憧れています。北京大学で在籍した時、剣道、華道のサークルに入って、日本文化の魅力を深く感じました。その時から豊富な文化を保つ日本を留学先だと決めました。また、日本は経済大国、特に東京は世界中の金融センターで、私はこの先進的な金融システムで経験や知識を身につけ、日本企業のアジア事業、またはアジア経済の発展に僅かな力を注ぎたいです。現在、世界不況から抜け出す方法はグローバル戦略しかないと考え、日本でも「第三の開国」を唱える元首相菅直人さんを代表にグローバル事情を展開しようと思っています。日本はアジアの中心として欧米ともアジア他国とも緊密な貿易関係を結び付け、グローバル舞台は広くて、私は是非この舞台で自分の頭脳や英語、中国語、日本語を生かしたいです。

私は日本にやって来た一年ほどで、日本をどんどん好きになりました。日本人の秩序や勤勉さに感心しました。日本人は深夜で誰一人もいない場でも必ず信号や交通ルールを守り、また、地震にあった際にも秩序整然に避難所まで撤退しました。日本人の勤勉さも世界中有名で、私が所属する研究室では遅くまで勉強する人が多いです。日本人が技術や経済力を世界の各国の人から認められ、より安定な社会を作り出せる原因といえば、その秩序と勤勉さがあげられると思います。

この間、和菓子作り、浴衣着付け、富士山登り、神社参り、青春18切符で中国や四国まで十日間の旅、市民音楽会など様々なイベントに参加し日本の伝統、歴史、文化に触れました。去年双日財団の皆様と一緒に研修旅行に行った時も、社員の皆様や同行の仲間ととても楽しい時間を過ごしました。友達もできましたし、日本人の生活に対する理解も深まりました。将来日本で働きながら、日本で長く続けて生活したいと思っています。この国で他人からいただいた善意を社会に恩返しして、付加価値がある貢献を創りたいと考えています。

私はこれから社会人になってから、日本で社会課題を解決できる社会人になっていきたいです。日本社会は現在、少子高齢化や雇用減少など、急務の社会課題が多く存在しています。日本に住むほとんどの人々が企業に属しているという背景から、こうした社会課題は、企業課題を解決することで包括的に解決できるのではないかと考えています。そのため、M&Aを通じて後継者問題などの企業課題を解決し、譲渡企業のオーナー及び従業員、譲受企業をはじめ、すべての関係者を幸せにした上で、その他の様々な社会課題についても解決していきたいです。すなわち、私自身が仕事をしていく中で、社会に影響を与え続け、人々を幸せにしていきたいと思います。

これからも、自分の言語能力と専門知識を活かして、日本と外国の交流を促進し、文化の壁を超え、日本と世界を繋ぐ架け橋みたいな存在になりたいです。

 
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