ホーム サイトマップ
ホーム 財団案内 財団ニュース 助成案内 よくあるご質問 お問合せ
助成案内
助成事業について
助成実績
助成募集要項
奨学生エッセイ
2021年度
 
奨学生エッセイ
 
 
 
世界を変えた技術「電池」とそのイノベーション
タイ出身/2013年9月来日
筑波大学 生命環境学科 生物学群 卒業
現職:東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 修士1年
趣味:散歩、水草水槽
将来の夢:もっと柔軟なものの見方を身につけること
研究テーマ:高齢化社会に対する、ヘルスケアデバイス市場動向の分析
 
 

人類の文明は火から始まり、今まで蒸気や電気、ガスなど様々なエネルギーが発見されました。19世紀初頭、人間は「電池」を発見し、いわゆる新たなポータブルエネルギーの時代が始まりました。電池は社会的に巨大なインパクトを与え、世界の人々の生活が変えられました。現代は特に、スマホから自動車まで広範囲の製品で、電池がメーカーや業界の革新的な技術の動向を支えています。

電池といえば、円筒型のアルカリ乾電池が速やかに思いつくことが一般的ではないかと思っております。しかし、電池は様々な形やサイズ、セル数などがあり、目的により、使われた中身の構造や化合物が異なります。自動車や飛行機、大型機器などに搭載されている電池は蓄電池であり、スマホやノートパソコン、小型デバイスなどは主にリチウムイオン電池が搭載されています。電池が発見されなければ、こういったイノベーションも実現できなかったのではないかと思っております。尚、近年はウェアラブルデバイスやIoT機器、電気自動車などが世界的に話題になっています。このようなデバイスや機器は長寿命で液漏れや発火のない安全なバッテリーが必要であり、「全固体電池」が世界中で開発が進められています。現代のよく使われているリチウムイオン電池の欠点を克服した「全固体電池」は、高性能電池であり、発火の一つの要因の液体を使用せずに、安全性が高められている電池であります。現在は、調理用温度計に実用し、製品化されていますが、将来は電気自動車用の電池として本命視されているようで、実現できることを楽しみにしております。

上述のように電池を活用することで、様々なデバイスのポータブル化に成功しました。そのため、我々の生活がより便利になり、どこでも、いつでも電話ができ、SNSも使用できるようになりました。加えて、ウェアラブル化やIoT化を実現し、24時間健康モニタリングやスマート家電の遠隔制御、色々な不可能だと思われたことが可能になっている時代です。更に、全固体電池の開発により、将来は安価な電気自動車が製品化でき、ガソリンの使用が減少し、環境も良くなるのではないかと思っております。こういった電池一個だけで、様々なイノベーションが生まれました。イノベーションを起こすためには、難しく複雑な技術ではなく、既に存在している技術を使用し、新しいことをするだけでいいと言っても過言ではありません。

現在、リチウムイオン電池は幅広く、どのようなポータブルデバイスにもよく搭載されています。しかし、各種のデバイスが徐々に小さく作製されているため、我々も電池をデバイスと共に開発することが必要だと思っております。尚、小型化や長寿命化、安全性向上などは、電池の一般的な開発分野ですが、近代は急速充電やワイヤレス充電も話題になっているため、新たなイノベーションを実現するべく、こういった分野にも注力する必要性があるのではないかと考えております。尚、コロナ禍で、現場や研究室の活動は以前より不活発になったかもしれませんが、デバイスの時代が続き、これからも色々なスマートデバイスが日増しに増加するのではないでしょうか。近い将来は、デバイスの時代がスマートデバイスの時代になると、私は思っております。

 
| 次のエッセイ
 
ページのトップへ
   
ご利用条件 個人情報保護について Copyright (c) 2003- Sojitz Foundation. All rights reserved.