台湾では、外食文化が根づいているので、大学生のときいつも外食で安くて美味しいものを食べていました。しかも、自炊と外食のお金はほぼ変わりませんし、加えて、時間のコストを考えると、外食のほうがいいと思っていました。そんな理由で、ご飯を作る時間を節約して勉強したりサークルに参加したりしていました。
日本にきてから約半年間、その習慣を維持しつつ色々日本しかない食べ物を味わえました。それからコロナが蔓延してきて、お家時間が増えましたが、逆にいいことが巡ってきました。それは、外食ができなくなり、私が台湾料理を作り始めたことです。台湾では、朝ご飯のお店がたくさんあり、色々な種類を自由に選択できます。たとえば、蛋餅(ダンビン)という甘くないクレープや大根もち、ハンバーガーや鉄板焼きそばなどです。その中から私の大好物の蛋餅を選んで作ってみました。作り方は想像していたよりも簡単でした。小麦粉と水を混ぜてフライパンで焼いて好きな具材を入れて出来上がりです。私はいつもソーセージとチーズを入れます。たっぷりのチーズを入れると、私にとって最高の至福の食べ物が出来上がります。
チーズたっぷり入り蛋餅(ダンビン)
常に一人で料理するわけではなく、たまに友達と一緒に料理教室をやっていました。その時、私は魯肉飯(ルーローハン)という台湾料理を作っていました。魯肉飯は台湾の家庭料理ですが、それぞれ家庭によって味付けが違います。日本料理にたとえると、味噌汁の存在だと考えられます。魯肉飯を食べるといつもお母さんが料理を作る姿が思い浮かびます。小学生の時、いつも「お腹が空いた、ご飯はまだ?」とお母さんに文句を言いながら私は不機嫌そうな顔をしていました。今から考えると、その時の自分は本当に生意気なガキだったと思います。お母さんは仕事が終わって私よりお腹が空いているはずなのに、また晩御飯を作ってくれたのがすごく大変でした。今になってようやくお母さんはどれくらい苦労していたのかを知りました。台湾に帰ったら、絶対に家族に料理を作ってあげたいと思います。話を戻しますが、魯肉飯の作り方は卵を茹でて、豚肉と青ねぎと中華料理で良く使う八角という調味料を入れて一時間煮込むと出来上がります。蛋餅を
作るときは一人でしたが、魯肉飯を作るときは、友達と遊んだり、話したりしながら、もっと楽しく料理をしました。例えば、待ち時間の間にトランプをして、負けた人の罰は勝った人の質問に答えるというゲームをやりました。
一番印象残った質問は 「もし明日で世界が終わるとしたら、最後の一日の時間は何をするの?」でした。私は「家族と一緒に最後の一日を過ごしたい」と言い、友達Aは「お金を使い切ること!」と言いました。「普通の一日みたいに一日中寝る」友達Bが言いました。みんなの考え方を聞いた後で、「もし明日で世界が終わってしまうなら普通の一日がいいですね」と私はこう思いました。人生はいつ終わるのか誰も想像できないので、そう考えると、毎日が最後の日として悔いがないように過ごすため、さまざまな可能性を探して「いろいろなことを試してみる」というのをこれから行動して行きたいと思います。 |