日本に来てもうすぐ2 年になる。この時間を振り返ってみると、本当に多くのことが変わったという思いがする。時間というものは、時には止まっているように思えても、ふと振り返ってみると、私たちを全く違う人間にしてしまうものなのかもしれない。
2年間の軍隊生活を終えて日本に初めて足を踏み入れたあの日が、今でも鮮明に思い出される。雨が降っていた天気、汗でびっしょり濡れたまま寮に到着した瞬間。扉を開いた時に目にしたのは、がらんとした部屋だった。布団一枚ないその空間を見て、私は思った。ここで一体どんなことが起こるのだろうか。
その空っぽの空間を一つずつ埋めていくことから始まった。生活用品を買い、本を置き、小さな鉢植えも一つ置い
てみた。物が増えるたびに、私の経験も一緒に積み重なっていった。そしてある瞬間気づいた。軍隊で止まっている
かのようだった私の時間が、再び動き始めたということを。
2年前の私に今の姿を話したとしたら、信じることができただろうか。英語も日本語も下手だったあの頃の私が、今は世界中から来た友達と深い友情を分かち合っている。シンガポールのスタートアップでフリーランスとして働いてお
り、8月には会社からシンガポールに招待され、行く予定だ。今年からは双日国際財団から奨学金を受けることになった。AIとデータサイエンスに夢中になって勉強しており、最近はアメリカで開催された大会で良い成果を収めることもできた。
何より大切なのは、人との出会いのような気がする。洗濯室で偶然出会ったシンタロとの縁は、今やお互いの家に招待し合い、家族を紹介するほど深くなった。インドから来たメタは私に多くのことを教えてくれ、トルコのイディルとイタリアのサラと一緒に授業をサボって鎌倉に出かけた一日は、忘れられない思い出になった。帰国前に手紙を交わ
したフランスのカメリアとベルギーのリカルダとの友情も、今でも続いている。
これらすべての経験が今の私を作ってくれたと思う。一つ一つの出会いと挑戦、失敗と成功がすべて大切な財産になった。
この夏には、AIを活用した個人心理カウンセリングアプリケーションを開発する予定だ。技術と人の心が出会う地
点で、何か意味のあることをしてみたい。これは単純なプロジェクトではなく、私がこれまで歩んできた道の延長線であり、これから進む方向を示す道標のようなものだ。
時間は流れ続ける。日本に来てもう2年になり、私はその間に大きく変わった。それなら、これからの2年、5年、10年は私をどのように変化させるだろうか。その未来にはどんなことが待っているだろうか。期待と好奇心が交差する。
確かなことは一つだ。今この瞬間も時間は流れており、私はその中で成長し続けているということだ。そして、これから出会うすべての瞬間が、これまでそうだったように、私をより良い人間にしてくれるという信念がある。
日本での2 年。それは単に過ぎ去った時間ではなかった。止まっていた私の人生が再び動き始めた大切な時間であり、これから広がる可能性に向けた第一歩だった。これからの時間を、その可能性を実現するために大切に使えればと思う。
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