台湾出身で、現在 京都大学大学院 工学研究科 修士2年に在籍しております、バイ・シェンチェンと申します。現在、大学院では仮説ベント(支保工)の構造安定性に関する研究を行っております。
具体的には、振動実験や敷鉄板をゴム板に置き換えた実験を通じて、足場の構造特性を解析しています。さらに、足場のダメージ状況から地盤の硬さを推定する手法の開発にも取り組んでいます。
将来的には、この研究を警報システムなどと連携させ、建設現場における作業員の安全性をより一層高めること
に貢献したいと考えています。
学部時代は、サークル活動にも力を入れておりました。英会話サークルに所属し、教学幹部長として、毎週の英語授業の準備や指導を担当しておりました。また、200名の学生が参加する7 校合同イベントでは、授業内容やゲームの企画、会場の手配、スポンサー探し、食事の準備など、運営全般に携わりました。チーム間の調整役としても積極的に動き、円滑な進行に貢献できたと感じています。この経験を通じて、最後までやり抜く粘り強さと責任感を身につけました。
その後、4か月間のインターンシップを通じて、チームでの連携の重要性や、多様な意見をまとめて一つの方向性に導く調整力を学びました。また、発言が苦手なメンバーにも積極的に声をかけるなど、周囲をサポートする姿勢を大切にしました。加えて、自分の考えを明確に伝えること、自ら課題を整理し、上司や先輩に相談することで建設的なフィードバックを得る姿勢も身につけることができました。これらはすべて、社会に出た後の実践に直結する大きな学
びとなっています。
そして日本でも、これまでの経験を活かしながら挑戦を続けたいと考えています。現在は日本での就職を目指しており、数々の準備や実践を重ねた結果、今年5月には一社から内定をいただくことができました。まだまだ未熟な点もありますが、台湾で培ってきた経験を活かしながら、日本においてもより深く交流を重ね、文化や価値観を共有していきたいと思っています。
また、母語である中国語に加えて、日本語および英語を活用し、異なる国の人々との橋渡し役として貢献できると
考えております。両国の強みを融合させ、職場における国際的な協働や、台湾との技術・文化面での連携にも力を尽くしたいと考えています。
私はもともと日本の文化に強く憧れがあり、幼い頃から多くの日本のアニメや映画、ドラマなどに触れてきました。そこから日本語への興味が芽生え、自分でも学んでみたいという気持ちが自然と生まれました。
当初は独学での挑戦でしたが、オンラインゲームを通して日本の友人と会話練習を重ねるうちに、次第に日本語でコミュニケーションを取れるようになりました。そして今では、日本での生活を1 年間経験し、日常会話はもちろん、仕事の現場でも日本語を使って意思疎通ができるようになりました。これは私にとって、まさに夢を一歩ずつ形にしてきた「かけがえのない旅」だったと思っています。
このような貴重な経験を積むことができたのは、双日国際交流財団によるご支援のおかげです。奨学金という経済的な後押しがあったからこそ、私は安心して夢の実現に向かって進むことができています。心から感謝申し上げます。
これからも初心を忘れず、自分の信じる道を歩み続け、いつか「誇りを持てる人生だった」と胸を張って言えるような未来を目指し、これからも一歩一歩前進してまいります。
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