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日本とカメラ続編
インドネシア出身/2019年9月来日
岡山大学大学院 環境生命自然科学 修士2年在学中
趣味:漫画、カメラ、ゲーム
将来の夢:写真家
研究テーマ:Eimeria tenellaに感染したブロイラー鶏への5-アミノレブリン酸投与の効果
 
 

「日本とカメラ」というタイトルのエッセイを書いてから、多くのことがありました。カメラとの関係、研究、そしてこの1年間の経験など、多くが変わりました。

今回は、カメラとの関係と、なぜもう一度写真に夢中になったのかについてお話ししたいと思います。岡山大学 の修士課程2年目に進学してから、以前使っていたカメラで再び写真を撮り始めましたが、以前のような性能は感じられませんでした。そこで、同じシリーズの最新モデルである「Sony α6700」に買い替えることにしました。これはソニーのAPS-Cライン「αシリーズ」の最新モデルで、私が使っていたα6000と比べてより高度な機能が搭載されています。たとえば、「ボディ内手ブレ補正(IBIS)」により動く被写体も撮影しやすくなり、4K120fps の動画撮影も可能で、時々その美しい映像を撮るのに使っています。

古いレンズもまだ問題なく使えたのですが、写真に新しい表現を加えたいと思い、インターネットで調べた結果、Viltrox Proシリーズの75mmと27mm のレンズに決めました。これらのレンズは、F1.2という明るい絞りにより、美しいボケとシャープな描写で知られています。また、金属製の高品質なボディと、心地よいクリック感のある絞りリングも魅力です。これだけの機能がありながら、同等のスペックを持つ他社製品に比べて価格は比較的手頃です。ただし、唯一の欠点は重さがあることです。

この新しい機材によって、これまで以上に自信を持って美しい写真が撮れるようになりました。新しいカメラで最初に撮影したのは、毎年秋に開催される岡山大学の学園祭でした。久しぶりに写真を撮ることができ、とても気持ちがリフレッシュされました。次に撮影したのは、私が所属する農学部の収穫祭でした。私たちの研究室では、エビせんべいにお好み焼きソースと目玉焼きをのせた「たません(卵せんべい)」というオリジナルメニューを販売しました。イベントは2日間開催され、とても楽しかったです。そして、私たちの研究室は2日間の売上で最高記録を達成しました。このイベントがきっかけのひとつとなり、写真を撮り続けようと思い、写真の道に進む決意を固めました。

それ以降、研究室の後輩の一人がよく撮影を依頼してくれるようになりました。私はポートレート写真のポートフォリオを作りたかったので、喜んで引き受けました。これまで風景写真、スナップ写真、スポーツ写真などを撮ってきましたが、新たにポートレートというジャンルに挑戦することに決めていました。もちろん、柴又や倉敷などのレトロな商店街でのスナップ撮影も今でも時々行っています。彼女からは、アルバイト先のカフェでの撮影、小さないちご農園での屋外撮影、岡山城周辺で犬と一緒の撮影、そして卒業式など、さまざまな場面で撮影を依頼されました。

彼女がモデルとして協力してくれたおかげで、ポートフォリオが充実し、東京の写真スタジオでのカメラマンの仕事に就くことが決まりました。卒業後、この秋から働き始める予定です。面接官からも、彼女の写真の仕上がりについて高い評価をいただきました。

もちろん、先輩や親から「本当に写真の道で大丈夫なのか?」という声もありました。しかし、IT業界や研究職という道も真剣に考えたうえで、自分が本当にやりたいことに全力で挑戦することを決めました。成功できるかは分かりませんが、好きなことを仕事にすることは、きっと将来の自分にとって良い選択になると信じています。

誰かの写真を撮り、その人がその写真を見て喜んでくれる――この体験こそが、写真を続けるうえでのすべての苦労を価値あるものにしてくれるのです。


研究室集合写真


柴又駄菓子屋さんで撮った写真

 
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