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奨学生エッセイ
 
 
 
私の目で見た日本人
ベトナム出身/ 2015年9月来日
名古屋大学大学院 人文学研究科 博士前期課程1年在学中
趣味:漫画、音楽、カラオケ、自然を見ること
将来の夢:素敵な日本語先生になりたい
研究テーマ:日本語とベトナム語の受身対照研究
 
 

子供の頃から『ドラえもん』、『はいからさんが通る』といった日本の漫画が大好きで、日本の景色と文化についてとても興味を持っていました。日本に関するイベントがあれば必ず参加していくうちに、いつの間にか日本は憧れの国になりました。大きくなったら、日本語の先生になりたいという夢ができて日本に留学することを決めました。私にとって日本人は親切だという印象が強いです。日本に来たばかりの時、わからないことだらけで困りましたが、日本人に聞いたら丁寧に教えてもらいました。はじめて大学に行く時、地下鉄の乗り方がわからなくて駅の中で迷子になってしまったら、親切なお姉さんにあって乗り換え方を教えてもらっただけでなく、大学の近くまでも連れて行ってもらいました。大学内でも日本人の学生たちもみんな親切です。わからないことを聞かれても電話で調べて留学生の私に丁寧に教えたり、目的地まで連れて行ってくれたりしました。特に留学生との交流が好きな日本人の「ともだち」というグループで接してきたおじいさん、おばあさんたちはみんなすごく親切で日本語と日本のいろいろな事情を教えてくれました。

もう一つの印象は日本人は思ったよりすごく礼儀正しいです。相手は年上か年下か関わらず必ず丁寧に対応されます。そしてお世辞もよく言います。外国人に会う時「日本語うまいね」とか「かわいいね」とか「偉いね」とか言う人が多いですが、やはりそのような言葉を聞いたら私は嬉しいです。

でも日本人はなかなか本音を言わない傾向がありますので、最初の時私は言葉通りの意味だけ理解して話し手の意図を掴んでいませんでした。今はもう慣れてきて私でも建前を時々言うようになりました(笑)。

一方、日本ではいい人ばかりではないこともわかりました。以前のバイト先で、働いていましたが、お給料を払ってくれない店長がいました。お店の売り上げが悪いことがわかったのでずっと待っていましたが、結局逃げられました。新店長もどうしても支払いをしなかったので、ある時日本人にがっかりしていました。「日本人といっても悪い人もいるんだ」とはじめて客観的に見直しました。それでも世界中の人々はそうでしょうね。いい人もよくない人もいます。でもいい人は悪い人よりずっと多いです。今のバイトで外国人留学生の私には店内の人だけではなく、お客様でも優しく接してくれ、よく応援の言葉をいってくれています。

日本にきてからもうすぐ二年になります。いろいろなことが体験できました。日本の生活は幸いなこともつらいこともありますが、日本という国への愛はかわらずこの国の人も好きです。将来は日本の言語と文化をベトナム人に紹介して、日本語教育を通じて、日本とベトナムの友好と、いつかベトナムが日本のように発展することに貢献していきたいです。

 
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