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奨学生エッセイ
 
 
 
日本留学7年間の振り返り
中国出身/ 2010年9月来日
京都大学大学院 薬学研究科 博士課程卒業
現職:株式会社クラレ 倉敷研究センター 酢ビ系高分子研究所研究員
趣味:バスケットボール、釣り
将来の夢:新しい素材を作り、生活をより豊かにする
 
 

私は2010年10月に日本に上陸し、あっという間に、ここで七年間過ごしました。岡山大学の修士、京都大学の博士を取って、今年四月、株式会社クラレに入社しました。

初めて日本に来た時に、日本語能力はゼロでした。そのため、将来に日本で就職することは完全に想像できませんでした。岡山大学に入った1 年後、家庭事情で、送金が難しくなって来ました。当時は日本語を話せない状況下、留学生活を維持するために、新聞配達のバイトを始めました。特に冬、雨降る日は大変でしたが、このバイトのお陰で、粘り強い性格が養成されました。日本語能力の大切さを痛感し、毎日余った新聞を利用し、日本語の勉強に注力しました。その結果、翌年、日本語能力試験2級を合格しました。一方で、研究に手を抜くことなく励み、修士課程の2年間で2つの研究論文を発表し、修士二年生の時に、JASSO私費留学生奨学金に受かりました。

私はその延長線での進学に満足することなく、より深く最先端の専門知識を学ぶため、京都大学に進学し、またゼロからチャレンジすることにしました。やはり、日本トップの大学なので、レベルが高く、最初の時に、自分の知識不足を強く実感しました。幸い、博士一年から、双日国際交流財団の奨学金を受給することで、アルバイトせず、研究に専念することができました。また、自分の努力や周囲の方々のサポートを重ねて、京都大学の四年間、夢の一つとなる学会口頭発表賞を受賞しました。

博士課程最後の年、日本社会に還元するために、日本で就職活動をすることを決めました。実際にやってみたところ、本当に大変でした。たくさんの企業説明会や面接を体験したりして、自分自身は将来何をしたい、どんな人になりたいのかを考え直しながら、現在の会社、クラレに入社することになりました。

これからは、お世話になった双日国際交流財団のような方々の恩情を忘れず、世のため、人のため、他人がやれないことをやります。

 
 
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