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奨学生エッセイ
 
 
 
留学は成長だろう。
中国・新疆ウイグル自治区出身/ 2016年10月来日
広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 博士3年在学中
趣味:音楽、料理、スポーツ
将来の夢:両親にも日本を見てもらいたい。
研究テーマ:ピロリ菌除菌後に胃癌の表層に出現する低悪性度異型上皮の解析
 
 

私が日本に留学してもうすぐ満4年を迎えます。振り返って見ると、その時々の自分の姿が浮かんできます。苦しんでいた私、彷徨していた私、泣いていた私、喜んでいた私…その中から成長していく自分が見えてきて嬉しいです。感想はたくさんありますが、以下、自分の留学経験を紹介しながら感想を述べさせていただきたいと思います。

私は幼い頃から日本の漫画やアニメを見るのが大好きなので、日本に強い興味を持っていました。アニメに出てくる様々な日本の文化にいつも惹かれていて、自分自身で感じてみたいと思いました。大学卒業後幸運にも広島大学大学院で勉強する機会がありました。さらに、日本の高等教育レベルが発展途上国と比較して総じて高いことが挙げられますが、特に、医療技術の知識は非常に発達しています。ですから、医学生としての私は日本で医学的高度的な研究を行いたい、高度的な教育を受けたいと思って来日しました。

留学生にとって国際交流は特に重要だと思います。日本の文化についてももっと学びたいなら、日本人学生とのコミュニケーションが欠かせません。しかし、留学生は異文化環境に置かれ、サポート資源が少ないため、友人がいなければ日本人学生よりもさらに孤立した状態に置かれると思います。適応要因としては私たちと日本人学生間の良好な友人関係を築くのが大切なことと考えます。日本に来てから日本人の勤勉さや仕事に対する真面目な努力などを印象づけられました。日本の先進文明、真の知識についての探求、客観的な吸収、融合と発展などが、日本の経済が飛躍的である深層の原因になるといえるでしょう。

振り返れば、この4年間楽しいことも、苦しいこともたくさんあったんですが、私にとっては苦しい経験がより多かったです。食生活においても生活習慣においてもいろいろでした。しかし、人は困難に打ち勝つべきではないでしょうか? 最初アルバイト先に入る前本当に不安でしたけど、みんなとはすぐに打ち解け、周りの人と仲良くなることができました。しかも、日本語が流暢ではなくても、アルバイト先のメンバーや周りの友人と日本語で会話をしたことで、日本語での聞き取りはかなり成長しました これは私の日本語能力向上に不可欠な助けを与えました。時間が経つにつれて日本という異国への新鮮感もなくなり、だんだんいろいろなことに慣れてきました。良いか悪いかをはっきり言うことは難しいですが、ここは日本、これは日本の文化、これは日本人の考え方だと思いながら受け入れるようになりました。例えば、外国人にはややこしすぎる礼儀のこととか複雑なマナーとか、今でもよく知らないで自分勝手にしているけれど、気にすることが少なくなりました。一番残念だと感じたことは日本人と接する中で真誠な心の触れ合いができなかったことです。他の国から来た人からもよく聞きましたが、日本人との間に存在する厚い無形の壁を実感しました。ますます国際化が進む時代には国境と文化の違いを越えて、人々の交流に自分自身から心をもっと開いて心の触れ合いを求めて行くことが必要ではないかと思います。

いままで経験していなかったことがいっぱいあっても日本に留学生として来てとても良かったと思います。私のこれからの人生にとって貴重な経験であり、良い思い出となることでしょう。これからももっと日本語を勉強し、日本を知りたいと思います。心を開いて感謝の気持ちを大事にしながら自己中心的な自分を変えていきたいです。そして目標をたて、情熱をもって充実した日々を送りたいと思います。

“夢を持って誇り高き人生を送ってください”と言われたことがあります。私が医学の道を選んだ理由ははっきりとは言えませんが、おそらく幼い頃お母さんに連れられて病院に通った時、人の命を救っている医者を見た時から生成された願望だったかもしれません。日本では医学におけるトップの知識を身につけて、未来のための確固たる基盤を築いています。将来の目標は今の研究で学んだことを活かして、できればしばらく日本で医療系の仕事をして、良い経験を積みたいと思っています。

 
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