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奨学生エッセイ
 
 
 
コロナ禍における我々の今
中国出身/2018年9月来日
上智大学大学院 総合人間科学研究科 修士1年在学中
趣味:料理、水泳、バドミントン、音楽、ダンス
将来の夢:社会福祉を専攻する研究者
研究テーマ:多文化スクールソーシャルワーカーの現状や展望
 
 

2020年、新型コロナの蔓延によって世界は大きく変容しました。私たちのような大学生にとっても例外ではなく、学生生活のみならず日常生活にも大きな制約を受ける生活が今も続いています。大学の授業も、課外活動も、寮のミーティングも、友たちとの会話も、特に留学生にとっては母国にも帰らず、すべてオンライン上で完結するようになり、孤独感やこの先への不安感に襲われることもありました。

特に新型コロナの前は、寮で住んでいる世界の70以上の国と地域からの留学生が一緒に遊んだり、様々な地域の交流イベントに参加したり、学生寮での交流が盛んに行われていました。同じ言葉が通じなくても、お互いに多様な文化や国際理解を知ることができました。しかし今、新型コロナの影響で、学生寮の留学生の数は半減し、体育館やリビングルームの数も制限され、いわば文化交流が止まってしまっています。

その時期にオンラインで「トライアングルフェスタ」に出演しました。「トライアングルフェスタ」は、毎年11月に開催されるイベントです。このイベントは、私が住んでいる上智大学祖師谷国際交流会館と上祖師谷パル児童館をはじめとする、近隣のコミュニティや地元の小学校や中学校との文化交流を目的としています。多数の留学生と地元の小中学生は歌やダンスなどのパフォーマンスを披露し、世界各国の料理を販売するフードコーナーなどが用意されています。

今年は、コロナの流行により、3月に延期して、オンラインでの開催となりました。みんなのモチベーションを上げることや文化交流を促進するために、寮の留学生たち(インドネシア・メキシコ等)、日本人の学生と私は、コロナに影響されてもみんなできるだけ音楽やダンスで元気を出そうというような形と決めました。また、私ともう一人の中国人の留学生が、私たちの大好きな中華料理の作り方をみんなに教えました。中華料理を作って、日本語と英語の字幕付きのビデオを作ることで、より多くの人に料理を知ってもらい、コロナの時期でも自分の好きなことや楽しいことを見つけてもらいたいと思っています。

この活動を通じて、私たちは一緒に近隣の地域住民の方々と交流し、お互いに国際理解や異文化交流を深めることもできました。我々は自分のアイデンティティーを持ちながら、自分と相手の異なるところを尊敬すると、多様な言語や文化を持っている人たちとつながり、コミュニケーションできるはずだと思います。将来もできる限り日本人の学生、ほかの地域の留学生と交流し、グローバル人材になることを目指します。


左上がロさん

 
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