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奨学生エッセイ
 
 
 
日本で研究する理由
インドネシア出身/2020年3月来日
東北大学大学院 医学系研究科 修士1年在学中
趣味:料理作りと音楽鑑賞
将来の夢:認知神経科学の研究者
研究テーマ:孤独感に関連した表情認識の神経メカニズム
 
 

日本に来てから、もう1年半経ちました。2019年の12月に大学を卒業した後で、2020年の3月に仙台に到着しました。私は修士学位の準備と勉強のために日本に来ました。当初は、4ヶ月間研究生をして、秋から修士課程に入学する予定でした。ですが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため、修士課程の入学までに研究生の期間を延長しました。修士の研究の準備と勉強の良い機会だと思いました。結果として、他の学生たちと比べて、時間に余裕を持って、研究行動を早くに始めることができました。

私の母国のインドネシアでの研究環境は大変厳しい状況です。研究に必要な機器や資金が不十分で、研究の重要性が十分に理解されていません。さらに、私の研究テーマである認知神経科学は、心の働きのメカニズムを解明する分野ですが、インドネシアでは、心の問題、精神疾患や脳機能障害は軽視されており、その治療や社会的支援がほとんどなされていません。加えて、患者やその家族は一般社会から疎外される傾向があります。これらのことが、インドネシアにおける認知神経科学研究の実施や発展を困難なものにしています。

一方、日本はインドネシアと対照的に研究活動が盛んな国のひとつであります。日本では、研究の重要性に対する意識が高く、技術が進んでいるため研究が行いやすい環境です。また、研究活動が盛んであるため多くの研究者と交流し、国際会議やシンポジウムに参加することで、研究者として自己研鑽することが可能です。

日本で研究をする理由は他にもあります。それは日本の環境と文化です。5年前、初めて日本に来た時、日本の生活環境は平和で静かなので、住み心地がとても好きでした。また、安全で便利な環境です。そして、日本の文化、例えば、祭りや料理に興味があります。夏祭りや七夕まつりに行ったことがあります。日本の祭りはとてもにぎやかです。夏祭りの花火はとてもきれいで、祭りの食べ物、例えばたこ焼き、焼きそば、焼き鳥、りんご飴もとても美味しいです。特に祭りの食べ物は友達と一緒に食べるとたのしいです。新型コロナウイルス感染症の世界的流行が早く終わって、また祭りに行けるとよいです。そうして、また私の友達と一緒に祭りに行くのを楽しみにします。日本料理を食べることはとても好きです。日本料理とインドネシア料理はとても違います。インドネシア料理は風味豊かで強烈です。一方日本料理はシンプルで洗練された味です。その料理は例えば、寿司、天ぷら、煮物、そば、和菓子です。シンプルで洗練された味の方が、風味豊かで濃厚な味よりも面白いと思っています。なぜなら、シンプルな材料で同じレベルの味を出すことはより難しいからです。私は料理が趣味なので、本場の味には及びませんが、日本料理を作ってみることもあります。作ってみた料理は豚角煮、豚しょうが焼き、牛しぐれ煮、肉じゃが、玉子焼き、コロッケ、とんかつ、牡丹餅です。

以上が私の日本留学の理由です。日本に留学して学術活動を行うことで、研究者として自己の成長が期待できるだけでなく、認知神経科学の発展に貢献したいと考えています。さらに、日本の文化に興味を持っているので、日本の生活も楽しむこともでき、バランスが良いです。

  
私が作った日本の料理、牛しぐれ煮、から揚げ、ぼたもち

 
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