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奨学生エッセイ
 
 
 
Field Castとしての私
韓国出身/2018年4月来日
筑波大学 人間学部 教育学科4年在学中
趣味:ピアノ演奏
将来の夢:教師
研究テーマ:障害のある外国人児童生徒の教育的支援について
 
 

2021年7月23日、東京の国立競技場でTOKYO2020の開会式が開かれました。1964年に開かれた東京オリンピックから56年ぶりに東京で開催される予定でしたが、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、1年遅れての開催になりました。205か国、難民選手団を含む世界中の様々な国から一万人以上の選手が参加し、33競技339種目の歴代最多の競技が行われました。

今まで行われたオリンピックとは異なり、今回のオリンピックが私に特別である理由は、オリンピックのボランティアに参加したからです。私は「フィールドキャスト」と呼ばれる、競技会場や選手村などの大会関係施設で、観客サービス、競技運営のサポート、メディアのサポートなど、大会運営を支えるボランティアチームに所属し、活動しました。

私は小さい頃から、水泳、バドミントン、ダンス、テコンドーなど体を動かす習い事をたくさんしてきて、普段からオリンピックやパラリンピックに限らず、様々なスポーツの世界選手権や国内試合を見ることが好きでした。大学1年生の時、TOKYO2020のフィールドキャストを募集していることを聞いたとき、試合を見る観客側ではなく、運営する立場としても大会を楽しみたいと思い、フィールドキャストに応募しました。

東京で開かれたオリエンテーションで、面談を通してTOKYO2020に対する私の思いや、ボランティア経験、スポーツの経験を話し、対面での研修、新型コロナウイルスの影響によって対面から変更になったオンライン研修を経て、いよいよオリンピックにフィールドキャストとして参加することが出来ました。

私は7月23日から27日の5日間、千葉県の幕張メッセで開催されるテコンドーの競技のサポートをすることになり、その中でも選手団の会場ツアーやチームリーダーズミーテイング(選手団会議)の運営補助、競技日には選手用の更衣室やラウンジ管理などを行うAST(アスリートサービスチーム)に所属して活動しました。TOKYO2020のテコンドーは体重別の階級が4つあり、男女それぞれ一つずつの階級の試合が開かれ、7月24日から27日まで行われたので、私は主に競技日の更衣室やラウンジの管理をしました。

ラウンジでは選手たちが食事をしたり、ウォームアップエリアでは体を動かしていたりしたので、選手たちはマスクを外していることが多く、ボランティアから話しかけることはあまりできませんでした。しかし、食事をする選手たちに元気よくあいさつをしたり、選手たちが必要なものを他のところから持ってきたりして、大会に向けて選手たちがゆっくり休めるような環境づくりの手伝いができたと思います。

TOKYO2020のテコンドー競技には61か国と難民選手団からの選手、合わせて128人の選手が出場しました。これまでに、これほどたくさんの国々から来た人が一気に集まっていることを経験したことがなかったので、とても貴重な経験だったと思います。特に、韓国や日本でよく見かけるお辞儀だけではなく、キスやハグなどの世界の様々なあいさつや、一つの物事に対してのいろいろな人びとの考え方などがあることを改めて学ぶことが出来ました。

1か月後の9月1日から4日まで、パラリンピックのテコンドーにもう一度フィールドキャストとして参加します。今までのボランティア経験と今回のオリンピックで学んだことを活かして、パラリンピックでも選手たちが過ごしやすい環境づくりを目指して、楽しく充実した4日間を過ごしたいです。


幕張メッセ会場でオリンピックマスコットキャラクターと記念撮影

 
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