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奨学生エッセイ
 
 
 
上智の夏の風物詩となった浴衣デー
中国出身/2018年9月来日
上智大学大学院 総合人間科学研究科 修士2年在学中
趣味:料理、水泳、バドミントン、音楽、ダンス
将来の夢:社会福祉を専攻する研究者
研究テーマ:外国につながる子どもへの支援〜スクールソーシャルワーカーへのインタビューから〜
 
 

上智の夏の定番といえば浴衣デーです。大学では7月8日、学生が浴衣で登校するイベント「上智浴衣デー」が行われました。この浴衣デーは上智大学が100周年を迎えた2013年から始まったイベントです。今年の2022年はコロナの影響で3年ぶり、9年目になります。学生の私としても非常に久しぶりです。この前に浴衣を着たのは3年前、まだ学部生でしたが、その時日本に来たばかりで、初めてそのような盛大な学校行事に参加しました。当日は英語の授業を受講しましたが、教室全員が浴衣を着て、一緒に座って授業を受けるという、本当に新鮮な感覚を味わわせてもらいました。

今年の浴衣デーは7月7日の七夕に合わせ、大学への思いをつづる企画やラムネの配布を実施しました。また、浴衣の着付けや販売に加え、外国人留学生も参加しやすいように書道体験や茶道体験、そして記念撮影も行われました。そして、皆さんと一緒に浴衣を着て授業に参加したり「夏」と「和」を同時に感じられるものになっています。グローバルなイメージの上智だからこそ、日本文化を大切に体験できるイベントです。

その日研究室の先輩たちや後輩たちと一緒に浴衣を着たのですが、浴衣の着付けが全然わからなくて中国人の先輩に手伝ってもらいました。午後は授業があったので、午前中に研究室に浴衣を持ってきて着付けをし、一緒に写真を撮った後授業を受講しました。研究室のみんなは一緒に学校のイベントに参加するのは初めてですが、外に出ると、目の前はすべて浴衣を着ている学生ばかりで、キャンパスはいつに増して華やか! また、日本人の学生だけでなく、春学期から交換留学生も渡日できるし、欧米からの留学生も何人かが浴衣を着ていました。


一番左が私

また、後日上智新聞を読むと、実はその中にはウクライナからの留学生もいました。浴衣デイに参加するために大学から彼女たちに浴衣のセットがプレゼントされました。ただ、プレゼントするだけではなく浴衣デイ当日に大学は着付けの先生にもご協力頂き、彼女たちの着付けをお願いし、髪型もそれらしく結い上げて頂きました。みんなと一緒にキャンパスを歩く彼女たちはもうすでに上智の一員として溶け込んでいたように思われました。戦火を逃れての来日、そして日本という異文化の中での学業の継続は彼女たちにとってダブルのチャレンジでもあります。しかし、きっと浴衣デーを通じて、上智の皆さんの熱意を感じて、より良い体験ができるようになると思います。

午後の授業は日本で生活している外国につながる子どもの教育支援を勉強していましたが、先生は外国につながる子どもだけではなく、日本にいる留学生も日本の大学で感じるアイデンティティーを生かし、日本文化に触れることがいかに大切かを話してくれました。

留学先の国の文化や言葉、人や風情を学んで経験するために留学します。「郷に入れば郷に従え」ということわざが古来からありますが、同時に自分の人格をほかの国や文化にふれあうことによって再認識する機会でもあります。やはり日本への留学を通じて、異文化・異言語の環境で生活することによって自分の視野が広がったり、外国語運用能力が身についたり、ネットワークが広がるなどということが積み重なり、自分の人生にも大きな影響を与えることになります。

 
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