ホーム サイトマップ
ホーム 財団案内 財団ニュース 助成案内 よくあるご質問 お問合せ
助成案内
助成事業について
助成実績
助成募集要項
奨学生エッセイ
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
2007年度
2006年度
 
奨学生エッセイ
 
 
 
さあ、学び続けよう!
タイ出身/2019年4月来日
京都大学大学院教育学研究科 修士3年在学中
趣味:バドミントン、言語学習、カラオケ
将来の夢:子どもの心理の専門家、バドミントンのプロ
研究テーマ:近畿地方で暮らす東南アジアにルーツを持つ子どもの母親の教育意識に関する研究
 
 

はじめまして。京都大学大学院教育学研究科のナッタポップと申します。今、研究しているテーマは東南アジアのニューカマーの子どもたちの母親の教育意識に関することです。私は母国で教師として働いていた間、様々なニューカマーの生徒たちに教えていたので、学習のことや、学校生活に悩んでいる子どもたちの姿をよく目にしました。そして、生徒たちだけでなく、タイ人の母親たちも日本の教育制度に適応できるよう、一生懸命頑張っていると分かりました。それで、母親たちの日本の教育に関する価値観や子供の進路の選択について掘り下げたかったです。自分のやりたい研究とより良い教師になりたい志願で、日本に留学することになりました。日本に来てから、ずっと思っているのは、日本がとても大きな学びの場ということです。

まずは、日本の大学に入ってから、勉強が好きな人々に出会うことができました。専門の研究に取り組んでいる教授の方々に加えて、多岐にわたる分野を極めたがっている学生たちもたくさんいます。私は大学院生なのですが、学部生たちの友だちもいます。彼らと話すたびに、「みんな、一般知識が豊富だな」と感じています。最近、サークルの練習で一年生の後輩たちにタイに留学して働きたいと言われて驚きました。タイは英語圏の国ではないので、英語を上達させるにはアメリカやヨーロッパのほうが良いのではないかと思われますが、東南アジアならではの素晴らしいことを勉強したいなら、もちろんタイはおすすめだと私は思います。次に、大学での勉強と共に日本社会のことを色々と学びたいので、課外活動もしています。私がよく参加しているのは地域の国際交流センターで開催される国際交流活動のイベントです。その交流イベントで、市内の小中学校で特別な授業をして、タイのことや言語を紹介することができました。日本が外国の文化にかなり閉鎖的だと思われがちかもしれませんが、日本の生徒たちと先生方がタイのことに関して好奇心が旺盛で、タイのことの誤解や文化の違いが次第に溶けつつあると感じます。タイ料理やタイのドラマが好きな子どもたちと話すことができて、タイを離れてももう寂しくなく思います。日本の生徒たちと交流したことで、国際的な協力が求められている世界では、国際交流が人と人を結びあって、とても大事だと思えるようになりました。その交流活動の他に、町で遊びながら日本のことを学ぶことも好きです。私が住んでいる地方では方言が毎日使われているので、町の人々からよく耳にします。お祭りがあるときに、彼らと一緒に遊びに行って、日本の歴史や伝統的な話を教えてもらいます。


京都の祇園祭

家では、私は毎日テレビを見ます。日本のテレビにはタイのテレビのように様々な番組がありますが、とても良いのは勉学に最適というところです。特に、教育テレビ(NHK Eテレ)は面白い番組が多くて分かりやすいです。年齢を問わずに子どもたちも大人たちも勉強したいことが楽しく勉強できます。教育テレビでなくても、普通のテレビ番組には日本語字幕がついています。テレビで使われる日本語は日本人が実際に使う日本語なので、気に入った語句やフレーズを友だちに使ってみると話がもっと盛り上がります。私の一番好きな番組は「サザエさん」です。毎週の日曜日の夜に見て、言葉だけでなく、日本の文化や日本社会のことも学べます。磯野家(主人公の家族)が私の第二の家族だと言っても過言ではありません。

私には日本のことは知れば知るほどまだ先があります。勉強は教室で終わるのではなく、どこでも、いつでも、楽しくできるはずです。さあ、学びを一緒に続けませんか。


大学の近くのお寺では励ましの言葉が貼ってあります

 
| 次のエッセイ
 
ページのトップへ
   
ご利用条件 個人情報保護について Copyright (c) 2003- Sojitz Foundation. All rights reserved.