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奨学生エッセイ
 
 
 
私が見た日本
ベトナム出身/2022年4月来日
神戸大学 経済学部 経済学科 4年在学中
趣味:レゴ、散歩
将来の夢:富士山に登ること
研究テーマ:ベトナム市場におけるインターネットの情報と株価との関係
 
 

私が小学校5年生だった2011年に、先生に「外国に住んでいる友達に手紙を書きなさい」というテーマで作文を書くように言われました。東日本大震災発生直後でした。そのため、日本に住んでいる架空の人物に手紙を書きました。もちろん、あのとき、11歳の私の頭の中に、津波などの恐ろしさはまだ想像できなかったのですが食べ物が足りなかったり、被害者が多かったりしたことがわかりました。

現在、君はきっと悲しい。それでもベトナムにいる私がいつでも応援していることを知ってほしい」のようなことを手紙で書いた覚えがあります。

そして高校3年生の時に、私は初めて日本に来ました。早稲田大学、名古屋大学、立命館アジア太平洋大学と関西大学の順に見学旅行に行きました。英語での講義を受けたり、名古屋大学の寮に一泊したり、早稲田大学の食堂で昼ご飯を食べたりしました。書道体験、着付け体験、茶道体験なども楽しむチャンスが与えられました。おもしろかったことに漢字を書いている内に、自分の名前が日本語で「明るい」という意味だと初めて知りました。言語の違いに興味を持つようになりました。もう一つ記憶に残ったのはその時タイトなスケジュールで、徒歩で移動することが多かったせいか、ひとりの女の子が脚がけいれんして、歩けなくなってしまいました。その様子を見て日本人である担当者はすごく心配してくれましたが言語の違いで状況がよくわからなかったようです。しかたなく私達は笑いながら通訳アプリを使って状況を説明してあげました。幸い彼女は10分くらい休んでいたらまた歩けるようになりました。その日の夜、私達は足リラックスシートを貰いました。今でも会うとそのことばかり思い出しています。

その後、大学に入って日本語を勉強し始め、同時に大学での日本語クラブに参加して日本の文化についていろいろ学びました。「あいうえお」さえ知らなかった私は徐々に日本語でプレゼンテーションや簡単なディベートができようになりました。そして神戸大学経済学部の編入生になって去年の春から日本に住んでいます。一人旅をしたり飲み会に参加したりバイトしたりすることによって、日本に来た1回目より今回はできることが多くて日本での生活を毎日楽しんでいます。それに、ベトナムの食べ物や伝統的な文化を日本人に紹介して、お互いに学び合う機会もたくさんありました。

これから社会人になるまでにもっと人に出会ったり旅行したり、日本でたくさん素敵な思い出を作ったりしたいと思います。その上で、多くの子供に日本を感じるチャンスを伝えたいです。

 
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