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奨学生エッセイ
 
 
 
「日本で見つけた貴重なもの」 チョウ ジユウ
中国出身。2002年来日。日本語教育研究所を経て東北大学工学部建築社会環境学科3年に
在学中。趣味はテニス、映画鑑賞。
 
 

私は中国からきた留学生です。現在、東北大学工学部建築・社会環境工学科の3年生です。建築学科では、主に構造、材料、計画、設計、施工、環境などといった建築の基礎を学んでいます。

日本へきて、最初に日本語学校で、日本語を学びました。日本の優れた技術を勉強したいので、色々な資料を調べ、日本語学校の先生方からたくさんのアドバイスをいただき、「元々ものを作ることが好きだった」という影響もあって、初めて建築学科に興味を持つようになり、自分が将来やりたいことを見つけました。日本の大学に入って、建築知識を学ぶという目標に向かって、努力していきたいと思いました。

東北大学の建築学科を選び、入学してからは幅広く工学基礎、自然科学、社会科学、人文科学などの基礎的な勉強をしてきました。そして、2年生になってから、建築の専門科目を学び始めました。建築は、あらゆる分野にかかわり、人々の生活に密着しているので、豊かで文化的な生活空間を創造するために、建築の安全性・快適性・社会性などに関する基礎的な分野の知識が不可欠になります。3年生になってから、専門的な講義はもとより、関連する幅広い分野の科目を履修することもできます。そして、3年生からグループワークによる授業が増え、クラスメートと話し合いながら、意見を交換し、友達の輪が広がり、また、先生方とも話す機会も増え、自分の視野を少しずつ広げていただきました。プレゼンテーション、専門の演習、専門の実験などを通じて、講義だけでは得られない体験や知識も学べます。友達や先生と接していく中で途々に興味を持つようになり、今では建築の奥の深さに驚きつつもすっかりその魅力に取り付かれていて、毎日充実な大学生活を送っています。

大学に入ったころ、簡単なレポートでも、すごく苦労して、講義でなかなかノートがとれなかったことを覚えています。日本語はだんだん上達してきて、講義やレポートなどに慣れるようになってきました。しかし、今でも設計課題で、忙しく、何日も学校に泊まり、模型を作ったり、図面をかいたりして、徹夜をすることもしばしばありますが、友達と励まし合いながら、ものをつくる楽しさを実感することができて、たくさんのいい経験になりました。グループ実験で、2・3人が協力し、意見を交換し、時には議論しながら進めるのは難しい面もありますが、人間的に成長できますし、家族のような仲間もできました。異国で、たくさん友達ができて、友達と励まし合いながら、好きな学習ができて、素晴らしいことだと思っています。これからも目標を持って夢に向かって進んでいきたいと思っています。

自分にとって、貴重なものは、何かに向かって努力していき、やっていることから楽しさを見つけようとする気持ちだと感じました。日本へ留学して、技術を学ぶことによって、知識を身につけ、また、色々な人と出会って、皆さんから色んなことを学び、色んなことを体験し、人間的に成長ができて、自分が大きな夢を持つようになり、よかったと思っています。日本で留学しているみなさんはきっとそれぞれ自分の留学生活のストーリーがあります。自分にとって支えになる貴重なものを大事しながら、夢に向かって進んでください!

 
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