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奨学生エッセイ
 
 
 
テレビに出てくる悪魔と天使
韓国出身/2011年4月来日
九州大学 文学部 日本史学研究室 3年在学中
趣味:カラオケ、サイクリング、音楽鑑賞、ゲームなど
将来の夢:日本史の研究者
 
 

私が大学に合格し、日本に来たばかりの時には自転車に乗ることができませんでした。私の地元の釜山は坂が多く、余り自転車にやさしい環境ではなかったのがその一因です。そのため子供の頃に遊びで乗った三輪自転車を除いて、自転車と無縁な日々が続いたわけです。

しかし実際来日して暮らしていると、自転車がないと大変不便であることに気づきました。韓国と違ってバス・電車の運賃は高いし、歩いていると私の横をすらすらと通り抜ける自転車は私をすごく刺激し、因って自転車の乗り方を習うことを決心しました。

しかし、この歳になって自転車の乗り方を覚えることはなかなか大変なことであり、また友達に助けを求めようとしても恥ずかしかったので、結局ネットで自転車の乗り方に関する動画を見て、そのあと家の近くのショップでママチャリを買い、家近くの公園で練習する事にしました。練習を始めて一週間は相当滑ったり、ものにぶつかったりしましたが、あきらめず練習を続けるとだんだん上手になり、1ヶ月後には普通の人並みに乗れるようになりました。今では家から学校まで相当距離はありますが、自転車で通学しています。

こうして自転車に乗り始めて2 年くらいしか経ってない私ですが、この短い間に私はあることに気づきました。日本は所得水準に比べて自転車を利用する人が多く、その自転車利用人口に比べ割りとそれほど自転車利用者にやさしくない環境であるということです。例えば自転車利用人口の数に比べて主な通りなどに自転車道路が余り設けられていません。これに同意しない読者の皆さんがいらっしゃるかも知れませんが、私のいう自転車専用道路というのはあくまで「自転車」のみ走れる「自転車専用道路」を意味します。

日本に於ける自転車道路のほとんどが歩道兼用になっております。これは自転車道路に歩行者が歩いてもいいということであるということです。勿論道が混んでない場合には此のようになっていても大丈夫ですが、人が大分混み合っている際には自転車道路として設置した意味がなくなります。

そこで、自転車の法規上の面白い定義によってこの難関を克服する手があります。それは自転車に乗っているときには自転車の道路上における法的地位が「車両」になるということです。これは要するに自転車が車道を走るのは合法的で可能であるということです。基本いかなる自転車でも車路上を走れますが、車道を走る車のスピードが自転車の平均スピードより速いので、道路の端を走るのはなかなか注意を要します。そして、道路の端は大体狭いので白線の外側を走る際に充分な幅になっているところは大通りでもなかなかない場合が多いです。

私の場合は前述から分かるとおもいますが、やはり歩道で走るよりは車道で走るのを好むスタイルです。その理由として車道端の専用線のほうが視野確保に優っており、歩道よりは速いスピードで走りやすいからです。また、歩道上の人と事故を起こす可能性が非常に低いし、車からの配慮が思った以上であるので歩道より安全だと思います。故にもしこれから自転車専用道路を設けるのであれば歩道の横ではなく、車道の端をもう少し拡張してそこに専用線を設けて欲しいと思っています。このような専用線は福岡の一部で施行しておりますが、やはりまだ不足しております。安全で素早い移動ができるようにこれから増やして欲しいと思います。

以上で本稿を終わらせたいとおもいます。長い乱文を読んで下さってありがとう御座います。

 
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