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世界平和の実現、フェアとアンフェア
ネパール出身/ 2011年4月来日
九州大学大学院 経済学府 専門職学位課程1年在学中
趣味:写真、サイクリング、料理(作ること、食べること)
将来の夢:社会起業家(Social Entrepreneur)、「ビジネスを通じて社会を変革する」
研究テーマ:ビジネス全般(ソーシャル・アントレプレナーシップ、国際経営、マーケティングを中心に研究しています)
 
 

ネパールの山奥に生まれ育ち、6年ほど前に来日したカンデル・ナラヤンです。気が付いていたら6年も経過していました。生まれたところについて語り出すと、4,000文字でも語り切れないので、取り敢えず、虎が出る山奥に暮らしていて、小中学校を歩きで往復2時間強のところに通っていました。中学校の頃が丁度ネパール内戦の過激な時期だったので、死に至りかねない時もあったため、今に至ります。どうでもいい話、失礼いたしました(笑)。

九州大学に入学も決まり、福岡市に引っ越してきて、早くも5ヵ月が経過しました。多様なバックグラウンドを持っている社会人のクラスメイトと充実した大学院生活を送っている中、様々な思うことがあります。北朝鮮の軍事活動やミサイル発射、ISISなどの過激派組織によるテロ、世界の警察とも言われていた最近のアメリカの態度、中国情勢などなど。どの国家でも、一部の財産を持っている人が政権や力を握っていて、彼らの考えの通りに国家や世界が動いているように思う。「それってフェアじゃないよね?」と思う日々を毎日過ごしています。最近ある方の講演を聞いてから「フェア」という言葉をよく使うようになりました。政治家という人々は国民のために仕事をするリーダーとして選ばれたはずなのに、国民を犠牲にまでして、自分のことしか考えない人たちを見ると納得できません。

私は生まれてから色々とアンフェアなことばかりを見て、体験してきました。みんなが平等に教育を受けられない子供たちや子供の時から戦争に参加させられる(私自身も含む)ことは全くフェアではないと訴えたいが、我々の小さい声はなかなか届きません。当然ですが、社会や国家をよくするためには、個人から変わっていかなければなりません。その根本は教育にあるかと思っています。しかし、どの国を見ても憲法というものが存在するが、国民が安心して生活ができるように作られたものの、時代の変化と共に憲法やルールも様々な形で変えていかなければならないと思います。また、ルールというものは作った人であれば、変えることが簡単かもしれませんが、我々はそのルールを意識しすぎてそれが普通だということが当然だと思っているため、そう簡単には変えられないだろうと思います。個人的には多くの人にとってメリットがあれば、変えても良いという考えを持っています。

また、近年、中東諸国の政治の不安定、治安や情勢に伴い、悪化しつつある難民問題を見ても、フェアなことは全くないと感じています。元々自国でアンフェア(不平等)なことを受けられ、自国を離れて異国に移らざるを得なく、来ているのに、行き先の国でも、なかなか受け入れてくれないことはアンフェアなことだと思います。人間である限り、同じ人間の痛みを理解できる社会作りができて、平和かつ幸せな社会はいつまでできるだろうか。理想の世界を実現するためには自分には何ができるだろうか。国家や企業なども自分の目先のことばかりを考えていて良いのだろうか。

 
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