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国々の食習慣
パキスタン出身/ 2015年10月来日
東京工業大学大学院 情報理工学研究科 修士課程2年在学中
趣味:料理、旅行、カラオケ、アニメ
将来の夢:会社を設立すること
研究テーマ:グラフ構造機械学習
 
 

世界中のすべての国々の間は文化、料理、衣服と習慣などについて違いがあります。地域としてかなり離れている国の場合はこの違いはさらに顕著になります。私はパキスタンから日本に留学のため来た際、社会、思考、文化と食事についていろんなことに慣れなければなりませんでした。食べ物は人間の生活の中心的な側面であり、すぐにまったく新しい食習慣は慣れるのは容易なことではありません。他の点について両国には様々な類似点はありますが食習慣の場合ほとんど違うと思います。

パキスタン料理を簡単に説明すると辛い、大変油っぽいと言えます。基本的に北インド料理と大体同じ、後はペルシアと中央アジア料理の影響があります。それに比べて日本料理は軽くて、多彩な味を含めています。辛い料理の好きな私は最初あまり日本料理が好きだったとは言えません。インドレストランが多い日本で母国風な料理ばっかり食べました。生活習慣に少しずつ日本料理を含めて慣れはじめた。現在も半分ぐらいの食事はインドとパキスタン風な料理です。

両国の料理に対しては味または食事の構造に基本的に違いがあります。味としては日本料理は様々な和やかな味を合わせて提供されています。その上、辛さより甘みに味の中心があります。それに比べてパキスタンの食事は辛くて強い味を持っています。それは単独で食べるにはあまりにも辛く、米またはパン(ナン)で補完されます。炭水化物としては麦と米を両国の人が食べています。日本は麺で小麦を消費していますが、パキスタンでナンとそれと同じ様な平らな形のパンを使用しています。これらは非常に迅速に作られ、料理の15分以内に新鮮なまま食べられるべきです。それ自身はあまり味を持たなくて辛い食べ物とはよく合います。パキスタンの米はバスマティ米と呼ばれ日本米に比べると形は長くて味はあまりありません。そういう米はナンと同じように辛い香辛料とは良く合う。それに比べて日本米は自分
なりの僅かな味を持って日本料理の和やかな味とは相性が良いです。

両国の食事の構造の違いについて言うと、パキスタンの普段の食事は一つの野菜か肉か豆料理といくつかのナンです。米料理の場合それは一つの辛い米料理になります。日本料理に比べてあまりおかずの習慣はありません。時々一つのサラダ、漬物またはヨーグルト系のソースはあります。でも飲み物の習慣はあって料理の後必ず一杯チャイを飲みます。それに比べて日本の普段の食事は様々なものと漬物と含めて提供されています。また、日本の食事にはいろんな材料を使って料理の見た目をよくすることに中心があります。それで食事の材料の多様性もよくなって健全な食事になります。多様な味を持つこの料理を食べるのは面白い経験です。それに比べてパキスタン料理は見た目と多様性はあまり中心ではありません。食事に一つの料理だけをするとあまり多様さの余裕はありません。でも量としてはパキスタン料理の方が上だと思います。私はいつも日本料理の普通の量では満足できない気がします。それでも日本料理は母国の料理より健康によいのは確かです。要するにパキスタン料理は作り方の簡単さ、量の多さ、安い材料と強い味を中心としています。辛い物はとても辛くて甘いものはとても甘い。後、少ない種類の材料を使って安くて大量に作れます。

その食習慣の違いは、両国の社会的と経済的な面の違いに起因することができます。パキスタンの家族の敷地は大きくて料理する人は普段母親だけで家族全員のために料理をします。その料理は約2時間ぐらいかかりますが、一日中に家族皆満足で食べられる分が作れます。これは一人で暮らす人にはあまり便利ではありませんがパキスタンでは一人暮らしの習慣はあまりありません。そのせいでパキスタンの料理は基本的にたくさんの人と一緒に作って食べる料理です。私も家でパキスタン料理を作ると2〜3日ぐらいいっぱい食べることができます。経済的な要因も料理に影響を与えます。パキスタンは基本的に低所得の国なので、当然私達は料理の量と味を最大にしながら費用を最小限に抑えることに集中しています。

母国の料理は油と香辛料が多くてあまり健全ではない。その理由を言うと社会的なことだといえます。数十年前までパキスタンの人口の大部分が農業や手作業に関わっていたからなのです。それで食べ物の一番の重点は一日中働くために必要なエネルギーを提供することになりました。パキスタンの普段の料理はその目的に対して完璧であります。しかし最近多数のパキスタン人が事務所のような仕事に移って体の働きは減っていることはあります。当然ながらそれのせいで様々な健康問題が発生することになりました。それで最近のパキスタンの食習慣は変化しています。人々は香辛料や油分が少ない料理を作り始めています。その上、最近お茶は健康によくて人気になっています。様々な中国料理も人気になっています。要するに国々の社会的および経済的な状況は食習慣に強い影響を与えます。日本料理は二十世紀に世界中の影響を受けてかなり変わりました。パキスタン料理は近代的な暮らし方にあわせて変わっています。未来はもっと日本料理の様に多彩と健全になれるだろう。

 
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