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私の故郷と日本に来た感想
中国・内モンゴル出身/2018年4月来日
神戸大学大学院 農学研究科 修士2年在学中
趣味:旅行、旅行プランを立てる、中華料理を作る、バドミントンをする
将来の夢:中国全国と日本の都道府県すべてに行ってみたいです
研究テーマ:玄米給与鶏肉の肉色制御法の開発
 
 

皆さん、こんにちは。私はアルナと申します。漢字でW阿茹娜Wと書きます。中国の内モンゴルから参りました。2018年に日本に来て,現在神戸大学で修士2年生として勉強しています。この度、奨学金をいただき、大変光栄と思います。この機会に、日本に来て感じたことと私の故郷について紹介したいと思います。

【日本に来るきっかけと感想】
大学2年生の時に、内モンゴル農業大学の学生を2週間日本に留学させる“桜”というプロジェクトに参加し、初めて来日しました。その時、日本の大学の教授の講義を聞き、工場などを見学し、日本について色々なことを知りました。きれいな道路、整然とした街並み、礼儀正しい人、良い治安の国として、私に深い印象を残しました。それで、日本に留学しようと決心しました。2017年に大学を卒業した後、ようやく日本に留学する機会があり、日本に来ました。

日本に来てから、もっと面白いものがあることに気づきました。博物館で日本の歴史を学んだり、店で鯛焼きづくりに挑戦したり、料亭で日本の伝統料理を食べたり、3月にはお花見と7、8月には浴衣を着て花火を見に行ったりして、日本の文化を体験し、日本を知る機会が増えました。こうしたことがきっかけで、徐々に日本に興味を持つようになり、もっと日本のことを知り、探検してみたいという気持ちになりました。

私自身は旅行が好きで、特に日本に来てから、日本で自由な日々を過ごしていました。次は、日本の伝統芸能である歌舞伎を鑑賞し、日本の相撲を観戦し、流しそうめんを味わいたいと思います。もっと探検して、地域のさまざまな特徴を体験してみたいです。そして長い休みの日には、少し遠出の旅行も計画しています。今年は夏に沖縄に行き、冬に北海道に行くことを考えています。

今の夢は、帰国するまでに日本中の都道府県を回ることです。

【私の故郷】
中国といえば、北京や上海といった都市を思い浮かべます。食べ物といえば、麻婆豆腐と北京ダックなどを思い浮かべます。でも今回、私の故郷である中国の内モンゴル自治区について話したいです。

故郷の内モンゴルの話をすると、ああ、モンゴルですか、相撲がすごいですねと言われます。最初の頃、私は中国人、モンゴル民族、中国の一番北にあり、モンゴルとつながっている中国の中の自治区だと説明していました。内モンゴルについてあまり知らない人も多いので、今回は故郷を紹介するいい機会だと思います。

私の故郷は内モンゴル自治区、略して内モンゴルです。中国の北部に位置し、東西の直線距離は2,400km 以上、南北径間は1,700km 以上です。首都はフフホト、モンゴル語で「清澄」という意味です。内モンゴルの北はロシア、モンゴルと国境を接し、総面積118万3,000平方キロメートル、人口2,400万人です。祖先の生存は遊牧民の牧畜と狩猟によるもので、モンゴル民族が中心となり自治区を形成しています。使用言語はモンゴル語、中国語です。食文化では、牛肉と羊肉が中心です。内モンゴルの人々は、とても温かく、もてなしの心を持ち、素直な人たちです。賓客に羊を丸ごと食べさせるのは、モンゴルの伝統的で最高な儀式です。古来、モンゴル人は羊肉を食べ、馬乳酒を飲み、調理した羊肉を遠征隊に携行する習慣がありました。

内モンゴルの重要なお祭りには、お正月や夏祭り“ナーダム”がありま
す。お正月ではモンゴル人は火祭りを行い、燃える炎は幸運と縁起の良い新年を象徴しています(写真@とA)。“ナーダム”のスポーツは競馬、レスリング、アーチェリーなどです。


写真@:お正月の火祭り


写真A:伝統的な祭りや重要なイベントに置かれる乳製品

内モンゴルの服も民族様式が独特です(写真B)。通常、重要な場合で着用されます。

これが私の故郷です。もっと多くの人に知ってもらい、理解してもらいたいと思います。今後も出来るだけ国際交流を深め、国と国との間の文化・人の違いについて、お互いに深く理解し合えるように努めていきたいと考えています。


写真B:私が日本語学校の卒業式で着用したモンゴルローブ(右)

 
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