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奨学生エッセイ
2023年度
 
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大学院に入って気づいたこと
メキシコ出身/2018年10月来日
上智大学大学院 地球環境学研究科 修士1年在学中
趣味:編み物、ゲーム、読書、水泳
将来の夢:メキシコと日本の架け橋になりたい。
研究テーマ:風力発電のサプライチェーンの脱炭素
 
 

初めまして、メキシコから参りましたオマールです。初めて日本に来たのは2016年でした。半年間だけ日本で言語を学んだ際、日本の生活がとても気に入り、日本で就職することが夢になりました。メキシコに帰ったあと日本のことがずっと頭から離れず、メキシコでの生活は辛く感じていました。私はメキシコのことについて「給料が低く、治安が悪い国」というふうに思っていました。残念ながら、私はメキシコの悪いことしか見えていなく、良いところを見つける事が出来ませんでした。

2年間くらいメキシコで頑張って仕事を続け、貯金をし、やっと2018年に日本に戻ることができました。しかし、憧れの日本に戻る半年くらい前に、住むのが辛く思っていたメキシコから離れるのがむしろとても辛く感じるようになりました。メキシコの過ごしやすい気候や友達や家族、メキシコ人の暖かさなどのメキシコのいいところがたくさん見えるようになりました。それでも、日本で住むことは私にとっての大きな夢であり、諦めることができない夢でもありました。こんなにもメキシコが恋しくなるとは思いませんでした。

メキシコに帰るたびに愛している家族と友達に久しぶりに会って、いつも通り笑って話をします。何も変わっていないと思いながら、やはり色々変わっていると感じます。私は日本に来ることを一度も後悔したことがありませんが、まだメキシコに住んでいたら、どうなったのだろうかとふと考えてしまいます。日本に来てから、もうすぐ 年になります。まだ短い時間かもしれないですが、私は新しい生活を築いて新しい自分ができました。メキシコに住みたいオマールと日本
に住みたいオマールが心の中で戦っているという複雑な気持ちです。

この5年間で日本語の勉強や就職や大学院に入学など色々経験できました。今は憧れていた便利な交通、安全な環境、相手への気遣いの文化の日本に慣れ、いつの間にか私は日本の生活が普通に感じるようになってしまいました。周りのクラスメイトの中には初めて日本に来た人が多いです。その方々を見る度に、日本での生活がワクワクで毎日楽しそうに見えます。いつしか、そんなふうに感じなくなり「今の私はどうしたの? 前は私もそうだったのに」と羨ましく思っていました。

大学院に入った最初の数ヶ月、そのことについて悩んでいました。「もう日本って夢じゃなくなった?もうメキシコに帰る時が来た? 帰りたいとはまだ思わないけど」など色々考えて迷っていましたが、最近、大学の友達と一緒に東京の色々なところで遊び、旅行に来たメキシコの友達と一緒に日本を案内してあげ、少しずつなぜ日本に来るのが夢になったのかを思い出し、日本での毎日の生活がもう一度楽しめるようになりました。

大学院に入って気づいたことはメキシコでも、日本でも、どこに住んでいても、住んでいる間にその国のいいところを認め、毎日感謝するようにしないといけないということです。最近、家族や友達に「あとどのくらい日本に住むの?」とよく聞かれていますが、実は自分もよく分かりません。いつかメキシコに帰りたいとは思いますが、まだまだ日本で学べることがたくさんあると思います。帰国するまでに日本のいいところが当たり前になり、見えなくならずに、毎日、初めて来た日と同じように新鮮な毎日を送りたいと思います。

 
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