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北の大地へ
台湾出身/2023年3月来日
北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 修士2年在学中
趣味:カメラ、レゴ
将来の夢:様々な国の人とコミュニケーションを取ること
研究テーマ:中国語の普通話と台湾華語における指示詞の使用について−日中対訳小説を中心に−
 
 

日本の大学院に進学しにきたのは、2023 年4月からのことでした。出身地の台湾とかなり異なって、四季の変化が楽しめる北海道にやってきました。学部時代では、大学四年次の一年間、北海道で交換留学をする予定でしたが、コロナ禍の影響で半年しか日本にいられませんでした。北海道といえば、雪の豊かさが頭に浮かぶのですが、実際に日本に来られ、交換留学をしたのは春と夏であったため、冬の北海道が楽しめなかったのが少し残念に思ったこととして心に残りました。また、交換留学の経験によって、異なる国々の留学生と触れられて、さらに授業中に言語学の面白さが味わえたため、これからも日本で研究を行い続けたいと思い、引き続き北海道の大学院に進学することに決めました。

大学院の生活は瞬く間に2 年目に入りました。研究や授業、合宿などで学校の生活が充実しており、これまで経験したことのないことも様々ありました。研究を行うことにあたって、馴染みのなかった私でも、少しずつ目処がついてきたのが最も嬉しく思ったところです。学校で授業や研究室を通じて、日本人をはじめ多くの留学生に出会えました。勉強面と研究面ではいつも先輩方と同級生の友達とお互い支え合い、良い関係が築けていることでこの寒いところに生活していても、心が非常に温かく感じています。

学業以外の生活ではいくつかのアルバイトにも力を入れていました。この一年半の間は異なる経験を得たかったため、三つのアルバイトをやってみました。まずは、学校のTAの仕事でした。同じ学生として勉強している方に、細やかなところでも、自分の力で何か協力できることがあればと思い、その仕事を始めました。実際にやってみると、担当の先生と学生とのコミュニケーションを取ることがメインでしたが、伸びたと思いました。次に、私はアンケート調査員として北海道の観光地でインバウンドに声をかけたり、アンケート調査を実施したりしたこともあります。異なる国からの観光客とコミュニケーションを取るには、中国語や英語などの言語を活用できるのがその仕事のやりがいと思ったところでした。アンケートの実施は3 分しかなかったですが、終わったら“Have a nice day.”などの挨拶でもほっこりと
感じました。さらに、留学生サポーターの仕事では、来日したばかりの留学生同士を区役所や郵便局に連れて行ったり、手続きを協力したりしていました。自分も同じくそのように馴染みのないところに来たので、相手の不安が和らげられればと思いました。

また、北海道での生活は四季がはっきりしていることが一番楽しく思ったところです。暑い日は一年中1 ヶ月程度しかなく、春は涼しく過ごせ、夏はラベンダーなどのお花が楽しめ、秋の紅葉なども壮観であり、冬では雪が豊富なことで異なる風景が魅力的に思いました。特に、冬では気軽にウインタースポーツが楽しめるのが北海道に来て一番嬉しく思ったところです。

以上のように、北海道での生活は、出会った人から研究の過程、大自然を楽しめることまで、すべての経験が自分自身の中で何ものにも代え難い宝物となっています。修士課程を修了してもこの二年間の思い出を一生大切にしたいと思っています。


雪の中での初詣

 
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