幼い頃から、日本のアニメに魅了されてきました。その魅力に惹かれ、日本の文化にも自然と興味を持つようになりました。アニメを通じて見える日本の風景や日常生活は、私にとって異国の憧れの地であり、いつか実際にその土地を訪れ、文化や生活を感じたいという夢を抱くようになりました。
大学に進学してからは、ランドスケープを専攻しました。この分野での日本の「枯山水」スタイルの庭園は、その独特な美学と哲学に基づき、世界中で高く評価されています。枯山水のシンプルながらも深い表現力に魅了され、日本での研究を深めたいと強く思うようになりました。特に、石や砂、苔を使った抽象的な表現方法には、一つ一つに込められた意味や、見る人の心を静かにする力があります。
このような日本の庭園文化を学び、自分自身のデザインに取り入れたいという強い思いが、留学の大きな動機となりました。
日本に来てから、まず感じたのはその生活の質の高さです。日本の街並みは清潔で整然としており、人々の礼儀正しさやサービスの質の高さには感心しました。特に、公共交通機関の正確さや利便性には驚かされました。バスや電車が時間通りに運行されることは当たり前のことのように思われますが、これは日本ならではのことだと思います。
6 年が経って、私は日本の四季折々の美しさに感動しました。春には公園で桜を眺めることが特に好きです。満開の桜の下で過ごす時間は、日本の春を感じる贅沢なひとときです。夏には奥多摩でのハイキングや避暑を楽しみ、自然の中でリフレッシュすることができます。秋には高尾山の紅葉を見に行くのが楽しみで、色とりどりの葉が山全体を彩る景色は圧巻です。冬には新潟でのスキーを楽しみ、雪に覆われた美しい風景の中でスキーをするのは、まるで別世界にいるような気分になります。
友達の誘いでクライミングという新しい趣味も始めました。最初は難しく感じましたが、少しずつ上達し、今ではすっかり楽しむようになりました。クライミングを通じて、新しい友達もでき、日本の自然をさらに深く体験することができました。
日本での生活は、新しい友達との出会いによってさらに充実したものになりました。特に、研究室の同僚たちとの交流は私にとって大切な経験となりました。去年、ゼミ旅行として四国に行く機会がありました。四国は、日本の自然と歴史が豊富な地域であり、その魅力を実際に感じることができました。
また、桜の花が満開の季節、友達たちと一緒にお弁当を持って公園に集まり、桜の下で食事を楽しみました。その時の和やかな雰囲気と美しい桜の景色は、今でも忘れられません。夏祭りに参加したことも楽しい思い出です。友達たちと浴衣を着て、夜店を巡り、花火を見上げながら夏の夜を過ごしました。特に、たこ焼きやかき氷など、日本の伝統的な祭りの食べ物を楽しむことができ、まるでアニメや映画の中にいるような気分になりました。祭りの賑やかな雰囲気や、花火の美しさは、私にとって日本の夏の象徴となりました。
日本での留学生活は、私の見識と生活を豊かにし、人生における貴重な経験となりました。異なる文化や価値観を学ぶことで、自分自身の成長を感じることができました。私の夢は大学の教師になることであり、日本での学びを通じて、異なる国々の学術的な違いを理解することができました。この知識を持ち帰り、将来の学生たちに教えることが私の目標です。また、将来的には大学の教師として、異なる国からの留学生を受け入れ、彼らに対して日本の文化や学問を教える機会を提供したいと考えています。同時に、私の学生たちにも積極的に海外留学を勧め、世界の広さと多様性を感じてもらいたいと思っています。このような経験を通じて得た知識と感動は、私の人生において大きな財産となり、将来の教育活動においても重要な役割を果たすことでしょう。 |