日本に来てから五年目になるが、日本の素晴らしいところはまだ発見し尽くしていないといつも感じる。今年、私は大学院に進学し、学部生のときより自由に使える時間が増えた。さらに、大学院入試の成績と研究成果のおかげで、大学院研究科の特待生留学生に選ばれ、授業料を全額免除された。自分へのご褒美として、新しいカメラを買い、日本の美しいところを発見する旅に出ることにした。
そこで私が選んだのは、日本の美術館と庭園だ。西洋東洋を問わず、美に関連する場所であれば、私はシャッターボタンを押す。カメラのスクリーンに映る光と影のコントラストは、いつも私の心を揺さぶる。この半年間、私は日本の様々な美術展を訪れ、日本の芸術に対する意識の高さに感心しつつも、写真撮影の制限が厳しいことに少し残念な思いをした。昨年、私は中国に一時帰国し、北京と上海で開催された美術展に参加したとき、ほとんどすべての美術作品が撮影可能だった。日本では、商業上の理由があるのかもしれないが、本当は美術作品の美しさをもっと世に広めたいと思う。しかし、期間限定の特別展以外には、上野の国立西洋美術館のような常設展の作品はほとんど写真撮影が可能であり、それには感謝している。
いずれにせよ、この半年間、私は京都、大阪、東京、奈良を訪れ、自分の撮影技術を鍛えながら、自然と人間の創作による美を堪能できた。その中でも特に印象的だったのは、京都府大山崎町の天王山南麓に位置するアサヒグループ大山崎山荘美術館だ。アサヒグループ大山崎山荘美術館は、英国風山荘である本館と安藤忠雄設計の建物などで構成されている。もともとは実業家・加賀正太郎の別荘で、彼の没後、保存運動を経てアサヒビールが美術館として復元し、1996年に開館した。2004年には本館など6つの建物が国の有形文化財に登録され、豊かな自然と共に多くの来館者に親しまれている。
私が撮った二枚の写真について話したい。まず一枚目は、美術館建物の入り口の左側を撮影したものだ。私が訪れたのは春だったが、和やかで秋に撮ったかのように感じられる写真だ。友人に見せたところ、本当に綺麗で絵画のようだと言われ、非常に満足感を覚えた。二枚目は山荘の庭園で撮った写真だ。名前は知らないが、緑色と赤色の樹木がはっきりと境界を分け、その境目にちょうど煙突の金属の端が現れ、全体的に調和した風景のように見える。若干人工的で一枚目ほど自然ではないが、私の得意作だと思う。
日本の美しいところは、風景や建築だけではない。風土や人情にも美しさがある。特に、日本の四季折々の行事や伝統文化には心惹かれるものが多い。例えば、春の桜や秋の紅葉、夏の花火大会、冬の雪景色など、それぞれの季節にしか見られない美しさがある。また、日本のお祭りや伝統芸能も、地域ごとに異なる魅力を持っている。私はこれからも、日本各地の美しい風景や文化を探し求めていきたい。
これからも、カメラを片手に日本の美しい場所を訪れ、その美しさを写真に収めていくつもりだ。写真を通じて、自分が感じた感動をより多くの人と共有できれば嬉しい。日本の美しさは、一生かけても発見し尽くせないほど奥深いものがある。これからも新しい美しい側面を見つけ、その魅力を広めていきたい。

大山崎山荘美術館の本館

大山崎山荘美術館の庭の景色
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