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言葉の壁を乗り越え、新たなチャンスを発見する旅
インドネシア出身/2022年4月来日
立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 3年在学中
趣味:バレーボール、バドミントン、旅行、映画を見ること
将来の夢:マーケティングスペシャリスト
研究テーマ:ソーシャルメディアにおける自己開示がファンの衝動買いに与える影響:K-POPの事例研究
 
 

日本での留学は、学業だけでなく、人間的な成長も促し、私にとって大きな変化をもたらす機会になりました。

日本の立命館アジア太平洋大学(APU)に入学することは、私の夢でした。APUは奨学金制度が充実しており、私が専攻したいカリキュラムを提供していました。加えて、多くの文化を尊重し合う環境が整っており、国際社会に貢献するために必要な知識、スキル、経験を広げるのに最適な教育機関でした。

しかし、それは想像していたほど美しいものではなく、留学生として新しい言語と文化に適応することは、実際には厳しい挑戦であることがわかりました。2学期に初めて日本に来たとき、私は日本語に苦労し、日本人に対して悪い印象を持っていました。最初の印象は、堅苦しくて近寄りがたく、留学生をあまり歓迎していないというものでした。しかし、くら寿司でアルバイトを始めて、考えが変わりました。

最初は、日本人ばかりの環境で仕事をするのは大変でした。アルバイトを始めたばかりの頃は、「すみません」と「もう一度お願いします」が口癖でした。私は厨房で働いているので、漢字のメニューを読んだり、作業の仕方を覚えたり、他の従業員と日本語でコミュニケーションを取ったりするのに、大変苦労しました。しかし、店長やパート・アルバイトの方々が多くのサポートをしてくれました。言葉の壁があるにもかかわらず、彼らはいつも笑顔で私の質問に答え、易しい日本語で理解できるように指示してくれました。

さらに、私が誤ってシャリマシンの部品を無くしてしまったときも、店長は怒ることなく、誰にでもミスはあるとフォローしながら、「次からは気をつけるように」と私を安心させてくれました。インドネシアでは、このようなミスをすると上司に怒られ、損害賠償を要求されることもあるため、上司の方々にも感謝しながら働いています。

また、外国人であるにもかかわらず、バイト2ヶ月で厨房のセクションリーダーを任せてもらえたことは特に光栄に思っており、日本人の礼儀正しさにも感心しています。私が仕事で指示を出す際に、日本語が流暢に話せないにもかかわらず、日本人のアルバイトの方々はいつも敬意と優しさを持って接してくれることに気づきました。このような態度により私はいつも歓迎してくれていると感じ、日本人とのコミュニケーションやつながりに恐れることなく挑戦し大切にすることができます。

日本人との関わりを持つことは大変豊かな経験であると思います。このような交流は、日本語を使うことへの自信を高め、多くの新しい機会を開いてくれました。KUMONグローバルネットワークチームのイベントにキャンプリーダーとして参加したり、福岡の筑前町小学校の英語ワークショップに参加したり、福岡県飯塚市で開催された国際車いすテニス選手権ジャパンオープン2024でボランティアをしたり、インドネシア人の1年生の日本語チューターになったりしました。また、大分大学で開催された大学バドミントン大会にAPU 代表として出場し、女子団体で準優勝しました。それ以外にも、留学生だけでなく日本人学生にも友人が多く、国際経営学部の5学期末に累積GPA の上位10%に与えられるベータ・ガンマ・シグマAPU 支部の一員になれるよう、多くのサポートを受けることができました。

これからは課外活動にもっと力を入れたいと思います。また、日本語をもっと上達させ、他の立命館アジア太平洋大学の学生やAPUのインドネシア人学生、地域社会に貢献し続けたいと思います。


ベータ・ガンマ・シグマ 入会式


大分大学のバドミントン学連


KUMONグローバルネットワークチームのイベント(English Immersion Day in Beppu)

 
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