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まだ見えない明日へ、「今」を積み重ねて
韓国出身/2020年11月
神戸大学大学院 国際協力研究科 博士課程前期課程2年在学中
趣味:ドラマ視聴、散歩
将来の夢:周りの人たちを笑顔にすること
研究テーマ:「慰安婦問題にとっての主権免除:韓国裁判所の近年の判決の意義」
 
 

「昨日は終わって、明日は遠くて、今日はまだわからない。行こう。」―ドラマ『未知のソウル』―最近観た韓国ドラマの中でも特に印象に残った言葉です。未来を心配してばかりでは、何も始まらない。だからこそ、「今」の自分にできることに全力を尽くそう。強く共感したため、この言葉を今回のエッセイの冒頭に持ってきました。

昨年に続き、こうして二回目のエッセイを書く機会をいただきました。昨年この時期に書いた自分のエッセイを読み返しながら、「この1年、本当に色々なことがあったな」と振り返ることができました。そして、関西での生活も2 年目に入り、「人生は本当にどこへ向かうか分からないものだな」と日々実感しています。未来を過度に気にせず、目の前のことに集中して取り組んできた結果、当初の自分が予想もしていなかった方向に進んでいる「今の自分」に気づ きました。そこで今回は、この1 年間の私の歩みについて書きたいと思います。

この1年間、私は日本での就職活動に全力で取り組んできました。そして今年の4月、ありがたいことに、どうして も入りたかった企業から内定をいただくことができました。しかし、最初から順調だったわけではありません。

ちょうど1 年前、就職活動を始めたばかりの私は、不安でいっぱいでした。「自己分析が大事」と言われても、何から始めればいいのか分からず、自分を客観的に見つめることに戸惑い、毎日が手探りの連続でした。そんな中、研究 室の先輩の助言で神戸大学のキャリアセンターを訪ね、そこで私の人生におけるメンターと出会いました。週に何度も足を運びながら、エントリーシートの添削や面接練習を重ねていくうちに、私は少しずつ「今の自分」と正面から向き合えるようになっていきました。

「ナヨンさんには、ナヨンさんだけの良さがあるし、それを理解してくれる会社は必ずありますよ」その言葉にどれだけ救われたか分かりません。それでも、選考に落ち続けた2月末、私は再びセンターを訪ね、「自分に自信がないです」と涙を流してしまいました。そのとき、ようやく私は気づきました。私は未来を恐れるあまり、「今の自分」さえ信じることができていなかったのだと。

メンターの言葉が、私の心を変えてくれました。「もう十分に頑張ってきたじゃないですか。自分の長所を正直に認めていいんですよ。就職活動では、それをちゃんと伝えることが大事なんです」そこから私は少しずつ変わり始め、自分を受け入れ、伝える力を身につけていきました。そして、ようやく第一志望の企業から内定をいただくことができました。

こうして就職活動が終わり、現在の私は関西地方のある遊園地でアルバイトをしています。ようやく少しずつ心の余裕も生まれ、関西の各地を巡る日々の中で、ふと感慨にふけることが増えました。思えば2018年、高校2年生の修学旅行で初めて関西を訪れたあの頃の私は、まさか7年後の自分がこの地に暮らし、大学院に通い、人生のメンターに出会い、アルバイトをしながら就職活動を終えているなんて、想像もしていませんでした。

人生は本当に、どこに向かうか分からない。でもだからこそ、「今」を信じて丁寧に積み重ねていけば、いつか自分だけの道にたどり着けると、私はこの1 年で学びました。1年後、3年後、5年後、そして10年後の私は、どこで何をしているのか、今はまだ分かりません。けれど、どんな場所にいても、自分で選んだ環境の中で前を向いて、自分なりに人生を楽しんでいると信じています。

 
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