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奨学生エッセイ
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奨学生エッセイ
 
 
 
文化交流が教えてくれたこと
カナダ出身/2020年10月来日
九州大学大学院 工学府 修士1年在学中
趣味:旅行、音楽鑑賞
将来の夢:安全なまちづくりに貢献すること
研究テーマ:豪雨時における河川堤防の決壊リスク分析
 
 

初めて日本に来たとき、私はとても不安でした。新しい言語や文化の中で、ひとりぼっちになってしまうのではないか、ホームシックになるのではないかと心配していました。実際に来日したのは2020 年、コロナ禍の真っただ中で、授業はすべてオンライン、イベントも中止され、人との交流もほとんどなく、寂しさや不安を感じる日々が続きました。

少しずつ日本の生活に慣れ、周囲の人々と関わる機会が増える中で、私の気持ちは少しずつ変わっていきました。特に、九大留学生会でチームリーダーとして活動し、外国人学生向けに九州の観光地や歴史的な場所、文化的な名所をめぐる旅行を企画した経験はとても印象に残っています。旅行を通して各地の自然や伝統、地域の特色に触れることで、日本への理解と親しみが深まりました。参加した学生たちから「帰国前に日本の魅力を体験できてよかった」と言ってもらえたとき、私も心から嬉しくなり、人と気持ちを分かち合う喜びを改めて感じました。また、日本国内のさまざまな地域を訪れ、新たな発見を楽しんでいます。地域ごとに異なる風景や暮らしに触れることで、日本の豊かな多様性を実感し、訪れるたびに新しい驚きや発見があります。これらの経験は、私の視野を広げるだけでなく、日本での生活に一層の充実感をもたらしてくれています。さらに、旅先で出会う人々との交流も私の大切な思い出であり、日本の温かさを感じることが できる瞬間です。

日本の文化にも積極的に触れるようになり、できるだけ多くの祭りに参加する機会を大切にしています。たとえば、博多祇園山笠や博多どんたくのような伝統的な祭りに触れ、その熱気や地域の絆を感じることができました。また、福岡のタイフェスティバルのような多文化交流のイベントにも参加し、さまざまな文化を知る喜びを感じています。大学の剣舞道サークルでは日本の伝統芸能に挑戦し、練習を通して日本文化への理解と愛着を深めています。こうした経験は、私の考え方を豊かにし、異文化理解の大切さをより一層実感させてくれました。新しいことに挑戦し続けることで、より多くの学びを得たいと思っています。

また、私の所属する研究室は、留学生と日本人学生が半分ずつ在籍しており、日常的にお互いの文化を紹介し合う機会があります。たとえば、休み時間に出身国の食べ物や習慣について話したり、日本の習慣や日常のマナーについて教えてもらったりすることで、文化に対する理解を深めています。このような環境の中で、お互いの考え方や価値観を尊重しながら研究に取り組むことができています。日本人の研究室仲間が異文化に真剣に興味を持ってくれることも、私にとって大きな励みとなっています。こうした日々の交流を通して、お互いの理解が深まり、より良い関係を築くことができています。

はじめは不安だった日本での生活が、今では心から楽しく、あたたかく感じられるものになりました。この数年間で、日本は私にとって「第二のふるさと」と呼べる大切な場所になりました。ここで出会った友人たちとのつながりは、一生の宝物です。これからも文化交流を大切にし、日本と世界の架け橋として成長していきたいと思っています。将来的には、学んだことを生かし、多様な価値観を理解しながら、社会に貢献できる人になりたいと強く願っています。


剣舞道サークルでの演武

 
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