幼い頃から、私は隣国である日本に対し、強い興味を抱いていました。文化は似通いつつも、日本がそれを独自に発展させてきたことに強く惹かれ、いつか日本で学びたいと夢見ていました。その夢が現実味を帯びたのは、日本の留学フェアで英語で授業を行い、入学から日本語学習を支援する学科に出会った時です。この出会いが、私の日本留学を決意させました。
しかし、入学直前にパンデミックが発生し、約1年半もの間、日本のキャンパスに来られず、オンライン授業を余儀なくされました。この困難な状況でも、私たちは来日後の負担を軽減するため、必死に学び続けました。オンライン授業には制約もありましたが、私たちはこれを逆手に取り、新たな学習方法を模索しました。
例えば、ある教育の授業では、対面で動画を作成するチーム課題がありました。しかし、各国に離れているため、直接会って撮影することは不可能でした。そこで私たちは「画面という壁」を超えようと工夫を凝らし、オンライン共同編集ツールや動画編集ソフトを駆使して、まるで全員が一緒にいるかのような動画を完成させました。この経験を通じて、私たちは現代に不可欠なオンライン協業能力やデジタルスキルを実践的に習得しました。パンデミックは、私たちにこれらの能力を磨く貴重な機会を与えてくれたのです。
また、パンデミックは私に「多角的な視点」を持つことの重要性を教えてくれました。初めての長期留学に両親は大変心配していましたが、ロックダウン期間が心の準備期間となり、むしろ落ち着いて送り出してくれました。この経験から、私はどんな困難な状況でも複数の側面から物事を捉えることができるようになり、異なる視点から同じものを見ることで、新たな感情や感覚が生まれることを実感しました。
日本に来てからは、さらに多くの「悟り」を得ました。高校までの勉強は、主に進学や就職のためという意識が強かったのですが、日本で初めて「キャリア」という概念に真剣に向き合いました。「君はどう人生を歩みたいですか」という問いに自問自答し、仕事への夢や理想が本当に自分のやりたいことなのか、あるいはこれまでの専門分野に沿っ
た選択なのか、深く考えるようになりました。
特に、学部4年生の時に参加した日本の企業のインターンシップは、大きな転機となりました。台湾でのインターン経験とは異なり、日本のインターンシップは多くの講義と体験が用意されていました。企業のバリューやビジョンが伝
えられた上で、参加者それぞれが深く考え、自分の考えを言語化してフィードバックする機会が与えられました。このような「思考ベース」のインターンシップは非常に貴重で、私の思考能力と自己分析能力を大きく磨いてくれました。
また、去年から参加している地方創生サークルでの活動も、私の視野を広げました。様々な社会人の方々と交流する中で、自己分析を深め、企業が求める人物像を理解できました。日本が保守的と言われる一方で、変化を求め、外国人に対する態度も変化していることを肌で感じています。これらの経験は、私のキャリアパスを考える上で非常に重要でした。
この留学生活は、単なる学業だけでなく、まさに「自分の人生探し」そのものです。現在の私は、人とのコミュニケーションや連携を大切にし、常にチャレンジ精神を持って幅広い仕事や分野に挑戦したいというマインドで日々を過ごしています。就職ではビジネスや製造面に興味を持ち、研究面では大学の専門分野から一歩踏み出し、新たな分野での研究にも積極的に取り組んでいます。
 一緒に暮らしている学生自治寮の仲間。異文化の中で共に生活し、互いに支え合うことで、留学生活はさらに豊かなものになります。
 ライオンズクラブのボランティア活動表彰。地域貢献を通じて、日本の文化や人々との交流を肌で感じています。
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