皆様こんにちは、日頃は当財団の活動にご支援を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
当財団は1988年の設立以来、人材育成事業や国際交流事業に対する助成等を継続的に行って参りました。30年以上に亘り国際交流事業を続けることができましたのは、偏に皆様方のご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
新型コロナウィルスのパンデミックの影響も続き、社会活動への制限が続いております。今やウィズコロナの中、社会環境・経済活動に変化を求める状況が生み出され、従来の活動に変化をもたらしてきております。当財団の活動においても、例外なく変化が求められてきております。
一方、今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は力による現状変更の試みだけではなく、国民生活に直結するエネルギー・食料危機を招いております。ウクライナ侵攻の問題に限らず、国軍がクーデターで全権を掌握したミャンマー、日米韓との対立でミサイル発射や核開発を進める北朝鮮、経済危機で抗議激化し大統領が国外脱出したスリランカなど、新たな国際社会の変化は続いており、国際秩序の不安定な変化、先行きの不透明感をもたらしており、更なる対応を求められる時代になることを危惧しております。
国際社会の風景は斯様に様変わりしてきておりますが、ナショナリズムや政治的思惑等に阻害されることなく、国際協調、国際協力が求められていることに変わらず、国際交流の持続による相互理解、尊重の文化醸成には従前以上に大切になっていることも忘れてはならないでしょう。
当財団の掲げる「国際間の相互理解と協力関係の増進に寄与」することを旨として、今年度「時代に即した新規案件への取り組みを積極的に受け入れる」新たな財団の取り組み方針を掲げ、ウクライナ避難民に対する日本語教育事業に関する助成を続けております。今後もより一層国際交流活動を前向きに展開していく所存です。
今後とも皆さまの一層のご指導とご助言を賜りますようお願い申し上げます。 |