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日本での豊かな留学経験について
韓国出身/2009年4月来日
慶應義塾大学 文学部人文社会学科人間科学専攻 3年在学中
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、語学勉強、跆拳道(テコンドー)など
将来の夢:映画の配給に関わること
 
 

去年の春、私は個人的な事情で1年休学を決め、韓国へ帰ることになりました。高校を卒業してすぐ親の膝元を離れ、そろそろ3 年になる時点だったので、親は喜んでいましたが、私は休学を望んでいたわけではなく、同期の友達より社会に出ることが遅れてしまうのが嫌だったので、しばらくの間は落ち込んでいました。いきなり与えられた「休憩時間」だったせいで、先の見通しができず、ずっと家に引きこもっていたのです。

そうしているうちに、私はふと思いつきました。私、今いったい何をしているのだろうと。私の青春、無駄にしているじゃないかと。それは、ちょうど5 月の最後の日のことでした。

そして6月から、猫の手でも借りたいほど、忙しい日々を過ごし始めました。一日の平均睡眠時間は3 時間で、食事の時間ももったいないと思うほど、毎日ぎっしりのスケジュールをこなしていました。英語、中国語などの語学勉強、趣味活動、ボランティア活動、そして通訳と翻訳という専門的な仕事まで、毎日充実した日々を送ってきたと自信を持って言えます。

タイトルである「青年よ、大志を抱け!」という言葉は、私が大好きな語句です。どうしても物事が上手く行かないとき、努力しても結果がよくないとき、落ち込んでしまうのは仕方ないと思います。しかし、そこに立ち止まって、文句ばかり言っていては、何も解決できないことは当たり前でしょう。

今回の経験を通して、私の過ごしてきた短い人生にもたくさんの試練があったように、これからも数えきれないほど多い試練が私を待っているだろうと思いました。しかし、試練を乗り越えていくからこそ、より成長した自分に出会い、自分の青春時代を輝かせるチャンスも与えられるということを悟りました。もし私が失敗を恐れ、挑戦しようとしなかったなら、今のように成長した自分にはなれなかったと思います。

また、もう一つ大事なことは、自分の目標は何かを決めることだと思います。明日のことすら分からない不安な青春ですが、どんな人になりたいか、どういう人生を送りたいか、漠然でもいいので、夢を持つことが大事です。小さいことからでも目標を決めて、挑戦を恐れずに、勇気を持って乗り切ることで、少しずつ自分の夢に近づいて行くと思います。青春の私たちは、無限の可能性を持っている存在であって、この時期、その潜在力をいかに上手く引き出せるかによって、これからの人生の質が違ってくると思います。

青春だからこそ、失敗してもまた新しいチャンスが待っているはずです。巡ってくるチャンスを積極的な姿勢で掴めるかどうかは、その青春次第です。心の準備さえできていれば、チャンスはいくらでも巡ってくるということを、私はこの時期、悟ったのです。

今年は無事に日本に戻ってきて、勉強を続けられるようになりました。今振り返ってみると、私にとって1 年間の休学は、掛け替えのない大切なチャンスだったと思います。初心にかえって、私の夢、私の目標について少なからず考えるきっかけになったと思います。

もし、何か悩み事があって、くよくよしている友達がいたら、ぜひこの言葉を伝えたいと思います。青年よ、大志を抱け。そして今を生きろ!

 
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