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日本での留学の感想
韓国出身/2010年11月来日
筑波大学 生命環境科学研究科国際地縁技術開発科学専攻 博士後期課程 1年在学中
趣味:サッカー、水泳、ジョギング
将来の夢:南極探訪(生態界の調査が目的)が夢ですが、その前に世界の有名な森林(アマゾン、
ツンドラ等)の研究所で研究者として、木のサンプルを自分で研究してから、最後にしたい。
研究テーマ:生物材料科学、主に木材を利用する研究。今の研究は紙パルプの分野
 
 

日本に来て驚いたことの一つが結婚の際、女性の名字が結婚する相手の名字に変わることでした。この名字の変更は日本だけではなく他の国も多いことも知りました。そこで、なぜ名字を変更するか調べてみたら、名字というものは家族を代表する意味を含むことが多いから、女性が結婚するとその家族を代表する男性の名字に変わります。しかし、韓国は家族の血統も重要であり、女性の血統も尊重する意味があって結婚しても名字はそのままでありました。私の疑問はここからです。そのあと、男性や女性が結婚で生まれた子供はどっちの名字に従うのが正しいかです。もちろん、今までの通りだと男性、つまり父親の名字に従うのが当たり前です。しかし、私が気になったのは生物的な接近です。そして、最近、ダーウィンの「種の起源」に興味を持ち、初心者でも読めるように解説したものなどを読んでいます。その他の人間の進化説についても一緒に読んでいます。

初めに、生物学者のコラムを読みました。他にもドキュメンタリー、ブログなどを読みながら、生物学的な人間の本能や生物の物語にのめり込んでいきました 。意外と面白い研究やドキュメンタリーが多かったです。一番記憶に残っていることは人間の結婚について書いたコラムでした。結婚というものは男性が自分の好きな女性を選び、所有するために作った制度であります。しかし、生物的に、女性は本能的にもっと優秀な子孫を産むことに重点が置かれ、反面、男性は本能的に自分の遺伝子をより多く残すことに重きを置きます。

鳥の話になりますが、鶴やエンオウなど、一生同じ配偶者を決めますが(つまり、一夫一妻)、鳥類界では、珍しいことではないです。だたし、鶴やエンオウが特に格別に見え、よく知られているだけです。しかし、彼らには、一夫一妻という持続的な契約関係は、繁殖期により簡単に、早く交尾出来、新たなパートナーを見つけ、獲得する手間もない為、お互いに時間・苦労を節約出来ます。しかしながら、彼らは一生同じ配偶者だけと交尾するということではないのです。鶴やエンオウのように一夫一妻を導入した大部分の鳥類も実は、浮気をしているのです。この鶴やエンオウのメスから産まれた子供の相当数のオスの親は、実際の配偶者ではないオスであることが鳥類学者たちの研究で明らかになりました。そのため、遺伝学的にみると結婚による人間の仕方はあまり合理的な方法ではありません。これは種の多様性や優秀な固体を生産するのを制限する非常に偏狭し、非合理的な慣習にすぎないです。

話が最初とは違う方向に進みましたが、この時点で子供は生物学的にどちらの名字に従うかについての答えは、女性に従うということです。女性のミトコンドリアによる母系遺伝法則は明らかに第2世代に対する女性の‘所有権’を強固にしてくれます。しかし、この理論は反対に、男性が第2世代に対する生物的な責任を希釈させ、この同時に男性が自然的に浮気するしかないという結論を導出する可能性があります。ミトコンドリアは細胞内の呼吸やエナジー生成機関であります。私が高校生のころに学んだメンデルの法則は子孫は父や母の遺伝子を半分ずつもらうということですが、約10 年も前に発表された母系ミトコンドリア遺伝法則によってメンデルの分離法則に違反される代表的な事例になりました。2 年前の「ミトコンドリアの疑問死、容疑者の反抗動機は?」という論文でどうやって父系ミトコンドリアが殺されているかを二つの研究チームが同時に同じ雑誌に発表しました。その一つのチームが日本人らしいです。私も専門以外の話で理解が全部は出来なく何回も繰り返して読んでみましたが、人間は様々な進化によるよりもアフリカの一人の女性から遺伝されることが分かりました。つまり、今まで多様進化と対立した単一起源説がミトコンドリアイブ(アフリカ女性のミトコンドリア)によって大きい説得力を得ました。簡単にいえば、父の性質はもらうが、細胞のミトコンドリアと葉緑体は二人ではなく、母からだけの遺伝を受けることになります。そのため、名字を選ぶとしたら、生物遺伝における面だけを考えると母の名字に従うのが正しいと私は判断します。

この生物学の話は私の専攻とはまったく別ですが、最近、私の趣味になるぐらい面白い話が多いです。特に、突然変異の話は今まで私が思っていたことに誤解が多くあり、皆さんも、もし生物に興味があれば読まれることをおすすめします。

 
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