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奨学生エッセイ
 
 
 
魔法の国、日本
中国・内モンゴル出身/ 2012年10月来日
東京大学大学院 農業生命科学研究科 修士課程1 年在学中
趣味:水泳、言語の勉強
将来の夢:研究者
研究テーマ:高CO2環境におけるブロッコリーに含まれるスルフォラファン含量増強のメカニズムについての研究
 
 

内モンゴル自治区のウランハダというモンゴル族が暮らしているところから来ました。小さいころから家族と放牧生活をして育ちました。子供のとき、暮らしていたところに電気がなかったため、テレビ、ラジオ、携帯とか全然なくて、外界とはつなぎがない生活を送っていました。だけど、楽しい幼時を過ごしました。

毎朝太陽と同じく起きる母親のミルキングの手伝いをして、楽しい一日を始めていました。学校の後、宿題がない小学生生活を送っていたのが、今の子供たちにはうらやましいだろうと思います。両親が教育をあまり受けていなかったが、教育は一番大事なことだと思っていたきっかけで、兄弟三人がみんな大学まで行くことができました。小さい頃から単一の食事を食べて育った私、大学のとき食品の科学という学部を選びました。楽しい大学生活の中で、いろんな素晴らしい先生たちに出会い、食品科学に深く興味を持ちました。視野が広がっていくに伴い、モンゴル食だけじゃなくて、中国、アメリカ、日本食について自分から勉強しようとするようになっていました。その中で、一番印象に残ったのが和食の素敵な飾り付けと優れた栄養のバランスでした。これがきっかけになり、若いときに日本へ行くと決め、大学卒業後、すぐに日本へ来ました。

日本の生活レベルは、自分の故郷より何倍も上でした。私はいろいろな優れた知識を学ぶ中で、気になったのが、多忙な毎日の中、みんなどうしても外食やコンビニ惣菜に頼るなど、栄養バランスが偏りがちになっていることでした。とともに、“今は健康だけれど、病気を予防したい”、“体に良いものを食べたい”という人が多いことでした。これに対応する一番いい方法といわれているサプリメント食品が最近Science Dailyで、大量のサプリメントは癌を引き起こす可能性があり、また人による違いによって、サプリメントの効果も違うなどと言われています。癌というと今まで完璧な治療方法はまだできていないですが、人々ができるのは、日常生活の中で予防することです。癌予防としてバランスのとれた食事、定期的な運動、健康的な体重を維持することはすすめられています。

食品科学を四年間も勉強してきた私は何かをして、人々に役に立つ人になろうと思っていました。それで日本語学校を卒業して、東京大学に研究生として入学しました。一年の勉強で幸いに自分の好きな研究が見つかりました。最近の研究によると、アブラナ科の野菜に含まれているスルフォラファンという成分が癌細胞の増殖を抑える効果が一番良いといわれていますが、ブロッコリーに含まれるスルフォラファン先躯体が消化道による吸収はひとによる違いによって異なる問題があります。また、ブロッコリーを高CO2におくことによって、スルフォラファン含量が二倍になります。これはスルフォラファンの人の消化道による不完全に吸収される問題を解決できると思われますが、メカニズムはまだわかっていないです。人々が消費する前にブロッコリーに高スルフォラファン含量で提供することを目指して、高品質の食品を人々に届くように、このメカニズムを研究することにしました。これからいろいろなチャレンジが待っていると思いながら、自分の研究に励んでいきたいと思っております。

 
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