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草の根での活動に戻す
インドネシア出身/2018年9月来日
立命館アジア太平洋大学大学院 アジア太平洋研究科 博士3年在学中
趣味:読書、歌を歌うこと、料理すること
将来の夢:インドネシアの社会福祉大臣になること
研究テーマ:インドネシアの障がい者権利に対する 国連障がい者権利条約の貢献の分析
 
 

今年の初めに、私は博士候補生になりました。博士課程の学生ではなく、博士学位の候補者として、研究を終えて卒業するという目標は近づいています。しかし、近づくほど、論文の仕上げだけに集中してしまうと気づきました。もちろん、仕事に集中することは良いと思いますが、毎日、論文を完成させるという同じことしかしないと、偏狭になるおそれがあります。最悪の場合で、これが続くと、情熱がなくなり、論文が嫌いになる可能性もあります。

それが私に起こったことでした。数ヶ月前、候補生になった後、一生懸命論文を完成させました。残念ながら、いくつかの修正があるため、一学期を延長しなければなりません。卒業式が遅れるでしょうと思いながら、自分自身に非常に失望し、何週間も自分の仕事を見ることを拒否しました。そもそもなぜこれをしたのか、もう一度自問しました。博士号は難しいのですが、なぜ私はこれに身を投じたのですか?

幸いなことに、私の教授が助けに来てくれました。彼らは、博士号を取得する際に最も重要なことは、最初の目標とのつながりを保つことだと私に思い出させました。研究をすることは容易ではなく、やる気をなくすのは普通のことです。同じトピックについて本や雑誌を何時間も読んだり、理論を理解したり、ハードルに直面したりすると、そもそもなぜそうするのかを忘れがちです。そのため、一時停止して博士号を取得し始めた理由を思い出さないといけないと先生たちが強調しました。

実は障がい者の人権に関する理論と政策を理解することが最初の理由でした。博士号を取得する前に、「Fingertalk」と呼ばれるソーシャルビジネスを開始し、障がいを持つ人々、特にインドネシアの耳が聞こえない人々に雇用機会を創出しました。その前には、私が理解した障がい者のことは、「Fingertalk」での聴覚障がい者チームとの日々のやりとりに限られていました。しかし、規制と政策の実施についてもっと知りたいと思ったので、博士課程に入学することになりました。

今、博士課程に在籍していると、国の規制と方針だけを理解することに集中してしまうと気づきました。その規制を実施するために、草の根の組織からの支援も重要だと忘れていました。ですので、私の目標とのつながりを保ち、学習への情熱に火をつけるために、この2か月間、論文を編集しながら、障がい者の分野で働く人々と組織とつながります。

まず、インドネシアの障がい問題を理解する教授や研究者と話をしました。私はそれらをもっと知るためにズームを使って毎週の電話とオンラインディスカッションを始めました。障がい者が直面している課題について質問したり、研究をより効率的に行う方法についてアドバイスをいただいたりしました。

そして、インドネシア手話を学ぶためにオンラインクラスに参加しました。以前、私は「Fingertalk」の聴覚障がい者チームからインドネシアの手話を学びました。しかし、今日本にいるので、顔を合わせることができず、手話のスキルが錆びてしまうのではないかと心配しています。そのため、月曜日から金曜日までの2時間、オンラインクラスに参加して、手話を復習し、より多くの手話を学びました。それに加えて、ろうの文化についてもっと学ぶことができ、ろうのコミュニティから新しい友達を作ることもできました。

最後に、私が住んでいる地域の草の根組織や人々とのつながりを保つことも重要だと気づきました。別府で障がい者を支援するためにどのような組織が利用できるかを理解することは良いことです。そこで、2週間前、大分県にある障がい者の雇用を支援する社会福祉団体「太陽の家」の博物館を訪れました。博物館を訪れたことで、障がい問題への情熱と、なぜこの仕事が重要なのかを思い出すことができました。

結論として、博士課程はチャレンジがたくさんあるプログラムだと思います。卒業に力を入れて学位を取得することもありますが、社会貢献をすることという最初の目標を忘れてしまう時もあります。自分の目標を思い出させるために、この数ヶ月間、インドネシアと日本の草の根組織に連絡を取りました。その出会いと彼らから学んだことは情熱に再び火をつけ、研究を前進させるように私を駆り立てました。


大学のモットー「Shape your world」の前にて娘と

 
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